先発ローテーションで1年間回れる投手が1人でも多くいれば、救援陣に掛かる負担も軽減される。そこでトレード補強は選択肢の一つになる。

ソフトバンクの武田翔太は魅力的だと思います。他球団も調査しているでしょう。能力の高い投手ですが、近年は伸び悩み今年も4勝止まり。7月中旬以降はファーム暮らしで1軍の戦力になれなかった。ただこのクラスの選手をトレードで獲得するなら出血覚悟で出さなければいけない。複数トレードで今村信貴、北村拓己がその候補になるでしょうか」(スポーツ紙デスク)

 他球団を見ると、ロッテは「トレード巧者」の筆頭格だ。今年はシーズン途中にDeNAとの間で国吉佑樹と有吉優樹のトレードを敢行。国吉は25試合登板で2勝0敗17ホールド2セーブ、防御率1.44とセットアッパーで「勝利の方程式」に不可欠な存在になった。また、中日で出場機会がなかった加藤匠を加藤翔平とのトレードで獲得。シーズン終盤の熾烈な優勝争いの中、田村龍弘を押しのけて正捕手としてチームに貢献していた。

 巻き返しを誓う来季に向け、巨人はどのように戦力を整備するか。(桜庭嘉男)