東京地検特捜部がメスの日大幹部の背任疑惑 捜索先に「安倍トモ」医療関連会社

2021/09/17 09:00

9月8日に田中英寿・日大理事長の自宅から押収資料を運び出す東京地検特捜部(C)朝日新聞社
9月8日に田中英寿・日大理事長の自宅から押収資料を運び出す東京地検特捜部(C)朝日新聞社
 東京地検特捜部が9月8日、日本大学本部や関連会社、日大事業部(本社・東京都)などを背任容疑で家宅捜索した事件が政界に波紋を広げている。

【写真】日大のドンと呼ばれた田中英寿理事長の素顔はこちら

 問題となっているのは、2020年に日大医学部付属板橋病院の建て替え工事の設計について。S計画社に発注し、契約金額は24億円だったが、うち2億円が不当に外部流出した疑いが持たれている。特捜部の捜索は、日大の田中英寿理事長の自宅や側近とされる井ノ口忠男理事の関係先まで及んでいた。

「カギとみているのは井ノ口氏だ。田中氏の意をくんで、大阪の医療法人関連会社を通じて2億円を流出させた可能性がある」捜査関係者)

 井ノ口氏は、2018年の日大アメリカンフットボール部の悪質タックル問題で、選手らに口封じをしたと第三者委員会に認定された人物。責任をとって日大理事、日大事業部役員からいったん退いたが、再び理事、役員に復帰していた。

「病院を巡る疑惑は学内から以前からささやかれていた。辞めたはずの井ノ口氏がすぐに理事に復帰なんてあり得ない。おまけに2億円の金が流出なんて驚いた。危険タックルの時と同じく、田中理事長の側近が”密室”で決めてしまうガバナンスの機能不全の体質です」(日大関係者)

 そして井ノ口氏とともに2億円流出に関与したと疑われているのが、大阪の医療法人A会の関連のX社(本社・大阪市)とZ社(本社・東京都港区)だ。いずれも東京地検特捜部が捜索に入っている。

 A会は、関西では指折りの医療法人として知られる。B理事長は日大相撲部OBで大相撲の人気力士の後援会会長などを務める。日大のホームページには、田中理事長や井ノ口氏とB理事長の記念写真が載っている。

「医療法人の経営に精通しているB氏やその関連会社が日大側に助言などをして、A会関連会社を通じ、2億円を流出させたのではないか。Z社が2億円の受け皿となっている可能性がある」(捜査関係者)

 さらにB理事長は政治家との幅広い交友も注目されている。

NEXT

「安倍友」疑惑の再浮上も

1 2

あわせて読みたい

  • 麻生副総理に5千万円の疑惑献金 8億円の補助金“還流”の疑いも 

    麻生副総理に5千万円の疑惑献金 8億円の補助金“還流”の疑いも 

    週刊朝日

    10/6

    安倍前首相「桜を見る会」と河井夫妻1億5千万円疑惑に同じ秘書が関与

    安倍前首相「桜を見る会」と河井夫妻1億5千万円疑惑に同じ秘書が関与

    週刊朝日

    11/25

  • 永田町に激震!東京地検特捜部が狙う大物とは?公明党衆院議員事務所に家宅捜索の理由

    永田町に激震!東京地検特捜部が狙う大物とは?公明党衆院議員事務所に家宅捜索の理由

    dot.

    8/6

    安倍前首相の公設秘書ら20人近く事情聴取 「桜を見る会」疑惑で本気モードの検察

    安倍前首相の公設秘書ら20人近く事情聴取 「桜を見る会」疑惑で本気モードの検察

    週刊朝日

    11/24

  • リニア不正入札、スパコン詐欺…安倍首相の財界「人脈」研究

    リニア不正入札、スパコン詐欺…安倍首相の財界「人脈」研究

    週刊朝日

    12/19

この人と一緒に考える

コラムをすべて見る

コメント

カテゴリから探す