小学校に続き、中学校も通わないことを宣言した不登校ユーチューバー・ゆたぼんが、8日に自身のYouTubeチャンネルを更新。「オンライン始業式」を酷評した動画が波紋を呼んでいる。

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 夏休みが明けて全国の小・中学校で新学期の始業式が行われたが、コロナ禍で感染を防ぐため、様々な形式で行われた。ゆたぼんが批判したのは、子供たちが教室に集まり、校長や他の先生がオンラインで話しかける形式の始業式だった。

 ゆたぼんは1年前の動画で「オンライン始業式」を取り上げたことを紹介。当時の動画を引用し、「やばすぎるやろ。オンラインなのになんで子供を3密の教室に集めて、先生だけ安全な場所におるの?これのどこがオンライン始業式やねん。こんなのオンライン始業式って言ってたら、世界から笑われるんで、日本」と話し、子供たちが家にいながらオンラインで始業式を見られるようにするべきと主張していた。そして、1年後もこのオンライン始業式が行われていることに、「あれから1年経って、何も学んでない。何も考えてない。何も成長していない。完全に思考停止しているし、終わっている。そもそも、このおかしい状況を見て『おかしい』って言う人がいないのがほんまやばいよな。こんな学校に行ってたら、そら思考停止してロボットみたいになってしまう子も出てくるやろうし、マジでヤバすぎると思うわ」と批判した。

 ゆたぼんの主張に賛否両論の声がある中、千葉県内の小学校に勤める30代の男性教職員は、「子供たちを教室に集めてオンラインで始業式をすることは決して思考停止ではありません」と反論する。

「教室だと30人の子供たちですが、体育館に集めると何百人という単位になる。体育館のスペースを考えると、ソーシャルディスタンスを取れない学校が多いし、教室で行う方が感染のリスクを下げられるのです。また、ゆたぼんは子供が家にいてオンラインで始業式を見るべきと話していますが、パソコンがない家があるし、学校から貸し出す数にも限界がある」

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小学校教諭が訴える共働きの問題