安倍VS二階の代理戦争となった群馬1区 立憲は公認争いで内ゲバの愚 (1/2) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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安倍VS二階の代理戦争となった群馬1区 立憲は公認争いで内ゲバの愚

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安倍晋三前首相と二階俊博幹事長

安倍晋三前首相と二階俊博幹事長

 かつて3人の首相を輩出した自民党王国の群馬県で、安倍晋三前首相と二階俊博幹事長が代理戦争を繰り広げている。

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 東京都議選告示日(6月25日)、安倍前首相は前橋市の尾身朝子衆院議員の集会にいた。尾身氏と言えば、第一次安倍内閣で財務相を務めた尾身幸次氏の長女で細田派。前回2017年の衆院選では前橋市などの群馬1区から出馬し圧勝している。尾身氏の応援に駆けつけた安倍氏は、マスコミの囲み取材で「尾身さんが公認になるのが当然」と強調。その上で党本部に対し「(保守分裂にならないよう)最後まで努力してほしい」と注文をつけた。

 安倍氏の視線の先にあるのは二階幹事長だ。群馬1区では前回衆院選で比例に回った二階派の中曽根康隆衆院議員が出馬に意欲を見せる。父で元外務相の弘文参院議員も二階派で、領袖である二階氏の意中の候補は中曽根氏というのは公然の秘密だ。6月29日の記者会見で、記者から群馬1区の公認問題について問われた二階氏は「地元の意向を十分に聞いた上で判断したい」と言葉を選んで話した。

 しかし、永田町では中曽根氏が党内でも有数の党員獲得数を誇ることを踏まえ、暗に「地元の意向は中曽根」と語ったと受け止められている。少なくとも二階氏がいまだ尾身氏の公認を認めていないのは確かだ。全国紙政治部記者はこう断言する。

「安倍氏の群馬入りは間違いなく二階氏に向けられたもの」と語り「二階氏はこれまでも選挙区調整で、支援候補に有利な取り計らいをした『前科』がある。二階氏を警戒する安倍氏が尾身氏支持をアピールするための行動とみて間違いない」

 ここのところ精力的にメディアで発信を続ける安倍氏。5月3日のBSフジの番組、そして月刊誌「Hanada」7月号で、9月にある自民党総裁選で、不振にあえぐ菅義偉首相の支持をいち早く表明してみせた。

 この支持表明にも、二階氏との権力闘争が背景にあると前述の記者は言う。

「『いち早く』というのがポイント。これまで、首相支持表明の一番乗りは二階氏の専売特許だった。そうやって権力の流れをつかむ二階氏の手法を封じるため、安倍氏が支持表明を仕掛けた」

 衆院選後に正式に細田派を引き継ぐと言われる安倍氏。最大派閥の領袖として菅政権で影響力を行使するのに、もっとも目障りな存在が二階氏ということだろう。


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