「ウチは良い意味でも悪い意味でも“普通の会社ではない”ので、コンサル会社もかなり戸惑っているようです。給料面もそうですし、そもそも創業から今に至るまで人事部すら存在しないような会社ですからね。いまさらまともな会社経営をするといっても社員一人一人の蓄積データもなく、査定のしようもないでしょう(笑)」

 その一方で、意外にも希望退職制度が導入されても会社を辞めない社員も多いのではないかと予想する。

「われわれ50代の社員は若い頃に“臨ボー”の恩恵にあずかり、同世代のサラリーマンとしてはあり得ないぜいたくをさせてもらった時期もあるので、会社への愛着が強いんです。ここまで来たら行く末を見届けたいと考える社員は多いと思います。その点、かわいそうなのは希望退職制度の対象外の40代半ばより下の世代の社員たち。彼らの世代は入社以来、“臨ボー”が出るどころか、月給も安く、今後も会社の業績が回復したり、給料が上がる保証はない。かと言って、会社を辞めるにしても退職金は少なく、金銭的補償もないですからね」

 東京スポーツ新聞社に一連の事実確認を求めたが「回答を控えさせていただきます」(法務・広報室)との回答だった。

「東スポ」の社内事情はその紙面の見出し以上にセンセーショナルなようだ。(AERAdot.編集部)