阿部サダヲ(C)朝日新聞社
阿部サダヲ(C)朝日新聞社

 2020年12月に最終回を迎えた女優・木村佳乃の主演ドラマ「恋する母たち」(TBS)の平均視聴率が10.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)をマークした。前週の8.8%から上昇して2桁に乗せ、有終の美を飾る形となった。

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 同ドラマは柴門ふみ氏の同名漫画が原作。同じ高校に通う息子を持つ3人の母親(木村、吉田羊、仲里依紗)の恋愛や友情を描いた大人のラブストーリーは、女性視聴者から高い支持を得た。小泉孝太郎、磯村勇斗らイケメン俳優が登場する中、大人の色気を放っていたのが、売れっ子落語家・今昔亭丸太郎を演じた阿部サダヲ(50)だ。3人の子どもを育てるまり(仲)をユーモアと優しさたっぷりの言動で愛し続ける姿にSNSでは、「色気がやばい」「丸太郎沼」「抱かれたい」と女性視聴者から絶賛の声が相次いだ。決して攻めすぎず、包容力のある大人の余裕を感じさせる役柄にドハマリする女性も多かったよう。

「夫婦って愛と憎しみの両方があってこそ、一人前なんだよ」(第2話)、「籍より暮らし。一緒にいよう」(最終話)など心に響く名言も多く、公式HPでは、「心に刺さる!? 今週の丸太郎の言葉」というページもあったほどだ。

「今までは決してイケメン枠ではなかった阿部サダヲさん。そんな彼が演じる丸太郎にハマる女性が多かったのは、なんといっても彼の演技力に尽きるでしょう。同じ落語家役でも『タイガー&ドラゴン』(TBS・2005年)の林屋亭どん太とはまったく違う仕上がりになっていました。阿部さんって、いきなり俳優の道に入ったわけではなく、高校卒業後は秋葉原の家電量販店で働いていた経験があります。しかし、接客が嫌いでお客さんが来ないことを願っていたとか。その後、退社して22歳で『大人計画』のオーディションを受けるのですが、その間、コンビニ店員やコンサートの警備員、トラック運転手などいろいろな職業を体験しています。そうした経験が個性的な演技の原点になっているのでしょう」(女性週刊誌の芸能担当記者)

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高梨歩

高梨歩

女性ファッション誌の編集者など経てフリーライターに。芸能やファッション、海外セレブ、育児関連まで、幅広いジャンルを手掛ける。活動歴は約20年。相撲フリークの一面も。

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舞台での阿部サダヲの色気は有名