リモート撮影ならではのハプニングもあったという。

「撮影の合間に共演者のザキヤマさん(アンタッチャブル・山崎)にふられて上半身裸になったら、それを日本側のスタッフ全員に見られてしまった。ほかにも、僕がマイク付きのワイヤレスイヤホンをつけたままトイレに行ってしまい、共演者の方々に“全て“を聞かれてしまったことも。あれは恥ずかしかったなぁ。撮影の中盤からは、テレビ電話をオンにしたまま衣装チェンジをしていました。日本側のスタッフや共演者の方を待たせないようにという、僕なりの配慮です。決して、面倒だったからではありませんよ。決して!(笑)」

 また、服装についてこんなエピソードも。

「画面ごしだと上半身しか映らないので、実は下半身はいつも同じ服を着ていました。パンツ……ではないです! 千円くらいのショーパンでしたけど。上はかっこいいライダージャンパーとか着ているのに、下はいつもショーパン………。アンコール配信も予定されていますので、その風景を想像しながら番組をご覧いただくと、また違った楽しみ方ができるかもれません」

 同番組の連動企画として行われたのが、来日のメインイベントとなったファンクラブ限定配信ライブ『J-JUN LIVE BOKUNOUTA 2020』だ。

「無観客のオンラインという形ではありましたが、久しぶりに生で皆さんに歌を届けられられるということだけでもうれしかったです。でも、お客さんが目の前にいるのといないのでは、全然違いました。歓声って、歌い手にとってすごく力になるんですよ。ライブの当日、どんなに体調が悪くても、観客の声援一つで、一気にアドレナリンが出て、元気になる。だから今回は、歓声が直接聞こえない寂しさもありましたし、自分一人で最高のテンションまで上げなくてはいけない集中力も必要でした。改めてファンの皆さんと同じ空間にいることの大切さを感じました」

 ステージには、番組でも共演したアンタッチャブルと加藤諒、特別ゲストとして友人のMatt Roseが登場した。

「諒くんは、本番のステージの上で『はじめまして』だったんです。(笑)でも、リモートでは何度も会っていたので、仲間という感じがして、ぎこちなさは一切ありませんでした。Matt Roseくんのピアノ伴奏で僕が歌わせていただいたのですが、リハーサルを一度しただけなのに、本番でもばっちりと息が合って、気持ちよく歌えました」

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