賀来賢人、“今”の時代を物語る、 どこにもいない俳優 (1/2) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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賀来賢人、“今”の時代を物語る、 どこにもいない俳優

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 9月24日(木)に発売するアエラスタイルマガジンvol.47の撮影時のこと。スーツ姿の賀来賢人さんが現れると、美しさのあまり取材スタッフからため息が漏れた。プロフィール上でも「178 cm」と十分に背が高いことはわかるが、実際はもっと高く見える。それは脚が長いせいか、顔が小さく端正なせいか、あるいは賀来さんが「人生が変わった」という姿勢矯正のたまものだろうか。

 カメラの前にセッティングされたテーブルに着くと、まるで絵画のようだ。遠い昔に描かれた絵画のように、最初から“こうあった”かのような錯覚を起こさせる。「絵になる」とはまさにこのこと。何も足すべきところも、引くべきところもない。賀来さんもそんな雰囲気に応えるように、表情を崩すことなくポーズを決めていく。

 2007年に俳優デビューし、6年ぶりのドラマ主演という18年の連続ドラマ『今日から俺は!!』(日本テレビ系)で大ブレーク。たびたび白目を剥くツッパリ高校生役を演じ、コメディー俳優として確固たる地位を築いた。

 活躍はコメディーだけに止まらない。『ニッポンノワール-刑事Yの反乱-』(19年、日本テレビ系)ではハードボイルドな刑事役、『死にたい夜にかぎって』(20年、MBS/TBS系)では女性に振り回されるうだつの上がらない男、放送中の『半沢直樹』(20年、TBS系) では、誠実な証券マン役と幅広い役柄を演じ、どれも際立った存在感を示している。

 どの作品を見ても「白目がサイコーだよね」「ダメ男が似合うね」「やっぱり爽やかな青年がハマるね」と、それぞれ「これぞ賀来賢人」と感じてしまう。本誌の撮影と同様、最初から“こうあった”かのような錯覚を起こさせる。俗に「カメレオン俳優」などという呼称があるが、そう呼ぶのも物足りない。

 そして驚くべきは、私生活においてもこの4~5年ほどで結婚し、父親になるという変化を遂げたにもかかわらず、やはりずっと前からそうだったような、なぜかそんな気がしてしまう。「○○俳優」なんて陳腐な枠組みに当てはまらない、唯一無二の俳優だ。


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