RADWIMPS・野田洋次郎は星野源になれるか? 「エール」での演技で垣間見えた役者としての素質 (1/4) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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RADWIMPS・野田洋次郎は星野源になれるか? 「エール」での演技で垣間見えた役者としての素質

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野田洋次郎がボーカルを務めるバンド・RADWIMPS。中央下が野田(C)朝日新聞社

野田洋次郎がボーカルを務めるバンド・RADWIMPS。中央下が野田(C)朝日新聞社

 野田洋次郎、古賀メロディーを歌う。そんなサプライズが、NHKの朝ドラ「エール」で実現した。5月13日放送の第33話でのことだ。

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「エール」の主人公・古山裕一は作曲家の古関裕而がモデルで、そのライバル的存在として、やはり作曲家の古賀政男をモデルとした「木枯正人」が登場する。演じているのは、ロックバンド・RADWIMPSのボーカルでもある野田。「前前前世」などの大ヒットで知られるJポップの若きカリスマのひとりだ。 

 前日の放送直後には「あさイチ」恒例の朝ドラ受けでも話題に。博多大吉が「お芝居もできるんだねぇ」と感心すれば、近江友里恵アナは「これからもちょっと歌声が聴けたりするのかな、とか楽しみにしながら」とファンの期待を代弁していた。

 その期待が、カフェの場面でのギター弾き語りというかたちで現実のものになったわけだ。歌われたのは古賀メロディーの代名詞というべき「影を慕いて」。演歌の原型のひとつでもある昭和初期の名曲だ。

 ただ、歌唱後の反応は賛否両論だった。「美声」「心をうたれた」「『紅白』でも聴きたい」という評価がある一方で「原曲と音程がちょっと違ってた」とか「ブレスが多すぎてしかも不自然」といった声も。

 筆者の感想も、後者に近い。音程については念のため、最初に歌った佐藤千夜子や古賀本人の歌唱も確認してみたほどだ。野田が故意に歌い崩したのだろうか。また、ブレスについても「かげをし・たいて(影を慕いて)」「わがお・もい(我が想い)」「みはこ・がれ(身は焦がれ)」という文法的にそぐわない息継ぎがあり、違和感を覚えてしまった。

 それでも、これがもし、プロのミュージシャンでなければ、むしろ感心したかもしれない。たとえば、前作の朝ドラ「スカーレット」ではTKO・木本武宏扮する信楽太郎のオリジナル曲「さいなら」が泣けると絶賛された。歌ではシロウトにすぎない芸人ならではのつたなくも懸命な歌いっぷりが奏功したかっこうだ。

 


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