ジェーン・スー 飲み会で「つまんないから男呼んで」という女はいない?“女を癒すのは女”という現実 (1/2) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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ジェーン・スー 飲み会で「つまんないから男呼んで」という女はいない?“女を癒すのは女”という現実

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ジェーン・スー。東京生まれの日本人。作詞家、コラムニスト、ラジオパーソナリティ。TBSラジオ「ジェーン・スー 生活は踊る」のMC。著書に、『貴様いつまで女子でいるつもりだ問題』『女の甲冑、着たり脱いだり毎日が戦なり。』『生きるとか死ぬとか父親とか』『これでもいいのだ』、対談集に『私がオバさんになったよ』『女に生まれてモヤってる!』

ジェーン・スー。東京生まれの日本人。作詞家、コラムニスト、ラジオパーソナリティ。TBSラジオ「ジェーン・スー 生活は踊る」のMC。著書に、『貴様いつまで女子でいるつもりだ問題』『女の甲冑、着たり脱いだり毎日が戦なり。』『生きるとか死ぬとか父親とか』『これでもいいのだ』、対談集に『私がオバさんになったよ』『女に生まれてモヤってる!』

 外出自粛が続き、ストレスが溜まっている人も多いだろう。この時だからこそ笑ってほしい! コラムニスト・作詞家のジェーン・スーさんの最新刊『揉まれて、ゆるんで、癒されて』(朝日文庫)から、ストレスも吹っ飛ぶエッセイをお届け。リラクゼーションサロンは、職場や家庭で疲れきった女性の体と心を癒す「野戦病院」みたいなものと語るジェーンさん。その理由とは?

*  *  *
「この都会(まち)は戦場だから 男はみんな 傷を負った戦士」

 子どもの頃、ザ・ベストテンで岩崎宏美はそう歌っていました。名曲「聖母たちのララバイ」の一節です。

 大人になってみたら、なるほどこの都会は戦場だ。しかし、そこには男戦士だけでなく、傷を負った女戦士もたくさん横たわっているではありませんか。我が身を振り返って見れば、あっちの傷が癒えないうちに、こっちにも傷が付いちゃってる。えー僭越ながらワタクシどもも戦士でもありまして、生まれ変わって男戦士の母になるヒマも余裕もございません。ごめんね、こっちも今日の疲れを早めに取り除かないとならないの。だって明日もこのバトルフィールドで、あなたたちと同じように見えない敵に戦いを挑まなければならぬのだから。

 羨ましいことに、都会には先輩戦士である男性陣(特に異性愛者)を癒す場が多く存在します。今宵も日本中の繁華街で聖母たちが傷ついた彼らを待っていることでしょう。例えばキャバクラ、スナック、ガールズバー。美しい異性に話を聞いてもらいながら飲むのが癒しになる人もいるなんて、ホストクラブに興味がない私は羨ましいよ。だいたい、ホストクラブは法外な値段だと聞きます。もっと安価な、女性用ボーイズバーみたいなものはないのかしら。いや、ちょっと待って。私は別に、イケメンに話を聞いてもらいたいわけではなかったわ。

 そもそも、職場という戦場では、戦士のマジョリティーが男性です。持ち場から離れ自分自身に立ち返る時ぐらい、気心知れた(≒同じ問題を抱えたことのある)同性の気遣いに触れたい。私はそう思います。飲み会の参加者が男だけだと「誰か女を呼んで」と言う男性がいらっしゃるそうですけれども、あれ不思議ですね。女同士で飲み食いしてて「女ばっかりか、シケてるな。誰か男を呼んでよ」なんて声、聞いたことがありませんから。


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