東大クイズ王・伊沢拓司さんに聞いた 休校の今だからこそ、自宅でするべき「勉強」とは? (1/4) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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東大クイズ王・伊沢拓司さんに聞いた 休校の今だからこそ、自宅でするべき「勉強」とは?

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 新型コロナウイルスの感染拡大で小中高校、大学での「休校措置」や「リモート授業」が続いています。「学ぶ権利」が失われたかのように思える今こそ、何ができるのか。このほど『勉強が楽しくなっちゃう本』(朝日新聞出版)を刊行した、「QuizKnock」のCEOであり、東大クイズ王の伊沢拓司さんにお話を伺いました。

*  *  *
――新型コロナウイルスの感染拡大で「緊急事態宣言」が出され、全国の小中高校で「休校措置」や「授業の短縮措置」が取られています(一部大学では「リモート講義」などの対策が実施されています)。生徒や学生、その親御さんは教育現場で「学ぶ権利」が失われ大変不安な日々を過ごされていると思います。今の状況でできることはどんなことだと思われますか。

伊沢:まず問題認識についてですが、私はあくまで現状で失われているのは「学校の教室で学ぶ権利」「学ぶ権利の一部」だという認識です。例えば、「普段学校に行っている時間は、ずっと家で正座してなさい」とかなら「学ぶ権利を失った」と言えるでしょうが、その時間は現在宙に浮いています。

 もちろんご家庭の環境によっては、自宅待機は実質的に「勉強の機会を奪われた」という形になるケースもあるでしょうが、基本的には多かれ少なかれ現状で与えられた「宙ぶらりんな時間」をいかに活用するか、というアイディア勝負の状態になったなぁ、と私はとらえています。

 逆に言えば、それぞれに状況が違うので「こうしろ!」という判断・アドバイスが難しく、いかに世にあふれる情報やアドバイスを取捨選択するかで差が出てしまうなと思っています。

――「宙ぶらりんな時間」をアイディアによっていかに「デザイン」して学ぶか、が求められるというわけですね。

伊沢:そうですね。そもそも勉強は「何かを知ること」と「作業的な学び」に分類できるように思います。普段の授業は前者、宿題なんかが後者ですね。前者で学んだことを、後者で反復練習して身につけていく、使えるような形にする。これが学校で行われている勉強です。順番的には「何かを知ること」があった後に「作業的な学び」が行われるべき。
しかし、今はまず「何かを知ること」の機会が失われ、「作業的な学び」に関しても子どもや家庭の裁量権が一気に増した、という状態なので、「どうしたらいいかわからない!」となるんだと思います。なので、今やるべきことはまず「授業の代替物を探す」、つまり「何かを知る機会を増やす」ことです。


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