報道によると、3月31日、山梨県では0歳の女の子が心肺停止の状態で病院に搬送された。PCR検査を実施したところ、「陽性」が確認されたという。女の子には肺炎の症状が出ており、集中治療室で治療を受けたという。

 送り迎えをする親からの感染リスクもある。14日、東京都品川区では、区内の認可保育園に子どもを送迎していた保護者の感染が判明した。

 東京都中央区の会社員女性(30代)は「正解が人によって異なるだけに判断に迷ってしまう」とため息をつく。
       
「幼児はコロナ重症化リスクが低いと言われても、怖いのは怖い。だけど仕事もしないといけないので毎日家で世話はできない。保育園も無理をして開けてくれるのはありがたいが、正直、『閉園』としてくれたほうが会社に話をしやすいし、親としても覚悟ができる。何が正解なのかわからず覚悟が決められない現状が悩ましい」

 3密がそろってしまう保育園でも、講じられる対策はあるのか。

「症状が出づらい子ども以上に、子どもを預ける親の体調管理が重要になってくる。保育士と親は検温をこまめに実施し、保育園内の換気を十分に行う。保護者や保育士のマスク着用、頻繁な手洗いはもちろん、おもちゃはすべて消毒する。消毒できないようなおもちゃは使わないようにする。地道に対策を実施してほしい」(菅原教授)

 感染拡大を防ぐために、一人ひとりが“できる範囲で”予防策を講じることが大切だ。(AERA dot.編集部)