ヴィッセル神戸のイニエスタ (c)朝日新聞社
ヴィッセル神戸のイニエスタ (c)朝日新聞社

9位:ブルーノ・メンデス(セレッソ大阪)

【写真】本田圭佑選手似?の猫

 親しみやすいキャラクターも相まって、6得点という数字よりはるかにインパクトが強かったFWだ。フィットに少し時間はかかったものの、スタメンに定着してからはロティーナ監督の戦術にしっかりと合わせた前線でのポストワークからペナルティエリア内での勝負強さを発揮した。終盤の離脱は奇跡的な逆転優勝を目指したセレッソ大阪にとって痛手となった。

8位:ジェジエウ(川崎フロンターレ)

 終盤戦のケガにより15試合の出場に終わってしまったが、個人能力の高さではチアゴ・マルチンスにも引けを取らない。相手にあらゆるシチュエーションで周囲から合間を突こうとされても、鋭いチェックで阻止するどころか、ボールを奪い取ってしまう。その守備に目を奪われがちだが、ビルドアップでも非凡さを見せた。リーグ3連覇を逃した川崎フロンターレだが、シーズン終盤にFC東京や横浜F・マリノスを追走するところでジェジエウが離脱を強いられたことが非常に痛かった。また、ACLで彼が外国人枠の関係により登録外だったこともグループリーグ敗退の要因として挙げられるのは当然だ。来年はフルシーズンの活躍で価値を証明してもらいたい。

7位:ダビド・ビジャ(ヴィッセル神戸)

 今シーズン13得点を記録。たった1年で現役引退というのは寂しい気持ちもあるが、現役最後の舞台にJリーグを選んでくれたことは、サガン鳥栖で夏に引退したフェルナンド・トーレスとともに感謝したい。ボールを持っている時、持っていない時の両方でスペシャリティを発揮。ドリブル突破からのラストパスやシュートも見応えはあったが、やはり巧妙な動き出しからフリーで放つダイレクトシュートは圧巻だった。イニエスタとのコンビが高次元であることは言うまでもないが、日本代表にも選ばれた古橋亨梧など日本人選手とのコンビネーションも良く、左右両足でゴールを狙える安定した技術で、エリア内の全域で脅威になった。

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