コミュニケーションを売り物にしてきたからこそ生まれる、社会の“普通”とのギャップ。さらに「男の人が嫌いになる」というから、若いころから業界の常識に染まるリスクは想像以上に大きい。

「飲み物に薬を盛られて意識を失ったり、食事代もお手当も払わずに逃げられたり、男の人の汚い面をたくさん見てきたので、もう男の人という存在自体が嫌いになっています。お金をもらわないと喋りたくないぐらい……。好意を向けられるのも気持ちわるいし、このままじゃ、まともな恋愛ができないかも」

 それでも、「安定のため」しばらくは4~5人のパパを手放すつもりはないという。中学生からその日暮らしを経験してきた彼女は、毎月の手取り25万円以上という社会人1年目にしては高水準の給料を得ても、最悪の想定から抜け出せないのだ。性犯罪、詐欺被害、あらゆる危険をくぐり抜けてもなお、大きな犠牲がパパ活女子たちを待っている。(AERA dot.編集部・金城珠代)