大ヒット木村拓哉「マスカレード・ホテル」で一つだけつらかったこと (2/3) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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大ヒット木村拓哉「マスカレード・ホテル」で一つだけつらかったこと

連載「あの人ってば。」

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矢部万紀子dot.#矢部万紀子
「マスカレード・ホテル」で木村拓哉と共演した長澤まさみ (c)朝日新聞社

「マスカレード・ホテル」で木村拓哉と共演した長澤まさみ (c)朝日新聞社

矢部万紀子(やべまきこ)1961年三重県生まれ、横浜育ち。コラムニスト。1983年朝日新聞社に入社、宇都宮支局、学芸部を経て「AERA」、経済部、「週刊朝日」に所属。週刊朝日で担当した松本人志著『遺書』『松本』がミリオンセラーに。「AERA」編集長代理、書籍編集部長をつとめ、2011年退社。同年シニア女性誌「いきいき(現「ハルメク」)」編集長に。2017年に(株)ハルメクを退社、フリーに。著書に『朝ドラには働く女子の本音が詰まってる』

矢部万紀子(やべまきこ)1961年三重県生まれ、横浜育ち。コラムニスト。1983年朝日新聞社に入社、宇都宮支局、学芸部を経て「AERA」、経済部、「週刊朝日」に所属。週刊朝日で担当した松本人志著『遺書』『松本』がミリオンセラーに。「AERA」編集長代理、書籍編集部長をつとめ、2011年退社。同年シニア女性誌「いきいき(現「ハルメク」)」編集長に。2017年に(株)ハルメクを退社、フリーに。著書に『朝ドラには働く女子の本音が詰まってる』

 1月2日、「ニンゲン観察バラエティ モニタリング」(TBS系)に木村が出演。映画に絡んで「何やってもキムタクって言われる」と語った。1月20日には「ザ!鉄腕!DASH!!」(日テレ系)に出演。山口達也メンバー脱退以降視聴率が低迷していたTOKIOの番組だが、キムタク効果で18.6%の高視聴率。どちらも即座に記事化され、ネットの世界を駆け巡っていた。

 局を超えての出演、即ニュース。さすがメディアごとに担当者を置き、日頃から関係性作りに余念がないとされるジャニーズ事務所。そんなことを思いつつ、公開からすぐの月曜日に映画館へ。フジテレビ&ジャニーズの思う壺。

 昼過ぎの回だったが、初老の夫婦、会社をサボってるらしい男性、若いカップル……要は老若男女でほぼ満席だった。

 そして「マスカレード・ホテル」、ちゃんとおもしろかった。

 連続殺人事件が起きていて、犯人は殺害現場を数字で予告している。次は都心の超一流ホテルと判明、木村扮する刑事がフロントマンになり潜入捜査をする。それが大筋。

 前半は豪華俳優が宿泊客となりチェックインし、エピソードを終えるとチェックアウト。濱田岳、高嶋政宏、松たか子、生瀬勝久らが次々と問題多めの客を演じ、それはそれで巧みなのだが、「これじゃあ、ホテルあるあるじゃん。捜査はどうなったわけ?」と退屈しかけたところから事件が動き出す。最後はなるほどー、こう来たかー、と思わせてくれて、終わってみればあっという間の2時間13分だった。

「マスカレード・ホテル」の鈴木雅之監督は「ロングバケーション」(1996年放送)に始まり、「HERO」(2001年放送も2014年放送も)を演出した人だというから、木村を使う才能が抜群なんだと思う。

 スター性というか、オレさま性というか、そういう彼の見せ方がわかっているのだろう。「上から」の物言い。型破りの変わり者。誰よりも強い正義感。「HERO」の久利生公平検事の人物像が、ほぼそのままに「マスカレード・ホテル」の新田浩介刑事だ。そんなカッコいい役を、木村はカッコよく演じている。


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