工藤監督はソフトバンク監督に15年から就任以来4年間で3度の日本一。名将としてその手腕は高く評価されているが、意外にも選手の評判は芳しくないという。

「先発が崩れだすと序盤でも次々に投手をつぎ込むので救援陣に負荷がかかり、何人もの投手が勤続疲労で長期の戦線離脱をしています。こうした状況に不満を漏らす選手がいることは事実です。コーチともコミュニケーションがうまく取れず、毎年辞めていきます。他球団の選手もこうした情報は耳に入っていますし、当然不安になるでしょう」(前述の球界関係者)

 日本一になったが戦力は決して盤石ではない。今季のシーズンは西武にリーグ制覇を許し、内川聖一、松田宣浩ら主力も高齢化で成績が落ちてきている。投打の核になり得る浅村、西にフラれたのは痛いが、生え抜きの若手たちは大きなチャンスだ。
「勝てば官軍」という言葉があるように、勝ち続ければ不満は抑えられる。来季も工藤監督の手腕に要注目だ。(取材班)