――拘束される前、予定していたスケジュールやガイドの準備状況について教えてください。


 
日程的には6月22日に入って、帰国は7月7日を予定していました。(滞在期間は)20日前後の予定でした。準備ですが、相手側と交渉しなければ進まない話なので、事前に全部が決まって入るということはなかなか難しいです。受け入れ先であったガイドのきょうだいを中心とする、彼らに取材相手への交渉をやってもらうという体制を考えていました。その結果、交渉が進まなくて、取材がふるわず帰ることになってもそれはやむを得ないので。
 
取材の準備と言いますか、ガイドを使って入った後は自由なことができるわけではないです。じゃあ衛星電話があれば良いかというと、何かあった時は衛星電話も使えない状態ですから。ですので、なにか持って入れば良いというそんなに簡単な話ではないです。受け入れられるという態勢を作ったら、ある程度任せざるを得ないと。それで十分なのかということも含めて、皆さんにご批判いただきたいです。では、どういう方法なら良いのかということも含めて、もっとより良い取材の仕方ができれば、そういうものを考えることができれば良いなとは思っています。
 
――2012年11月22日から拘束されているという、イギリス出身のフォトジャーナリストのジョン・キャントリーさんについて何か見聞きしたことはありますか。
 
消息や噂などは聞きませんでした。
 
(AERAdot.編集部・福井しほ)