安藤サクラ (c)朝日新聞社
安藤サクラ (c)朝日新聞社

■役作りのため、歯並びを悪くしようと歯医者へ

【写真】ドン小西の評価は?カンヌ国際映画祭でのドレス姿はこちら

 俳優の奥田瑛二(68)が10月14日に放送された「ボクらの時代」(フジテレビ系)に出演し、次女の安藤サクラ(32)が女優を志した日を振り返った。奥田は安藤に女優にはなってほしくなかったが、安藤が高校3年生の時に「私、女優になりたいんです。許していただけませんか?」と突然、切り出してきたという。これに奥田は「あー、来ちゃったー」と思いながらも、「分かった。だったら自分で女優になってください。父は何も手伝いません。それだけだ」と言って許したそうだ。

 日本アカデミー賞最優秀主演女優賞など数々の賞を受賞し、演技力の高さで知られる安藤。いわゆる2世芸能人だが、自力で実力派女優としての道を切り開いてきた。現在はNHK連続テレビ小説「まんぷく」で天真爛漫なヒロインを好演中で、初回視聴率は23.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録し、その後も視聴率20%超えをキープしている。

 SNS上では安藤に対し、「演技が凄すぎて度肝を抜かれる」「さすがの説得力」と称賛の声が多数寄せられており、安藤の演技力も好調な理由の一つだと見て間違いないだろう。彼女の演技に対しては、同業者からの評価も圧倒的に高い。

「映画『百円の恋』(2014年公開)で自堕落な女性を演じた安藤ですが、当時の役作りについて『とにかくだらしなく太り、体毛も伸ばし続けた』とWEBマガジンで明かしていました。さらに、歯並びを悪くするため歯医者へ行き、歯をガタガタにするよう頼んだそうですがさすがにそれは断られたそうです。ただし、それでも『せめて歯の色を汚くして下さい』と頼み込んだそうです。同映画で共演した新井浩文(39)は東京国際映画祭での公式上映後、自身が出演した理由について『安藤サクラが主演だから』と断言。個人的には今の日本映画界でナンバーワンの女優だと褒めていました」(映画ライター)

 もちろん、安藤を評価しているのは新井だけではない。

 満島ひかり(32)は、2017年10月の『第30回東京国際映画祭』で、「グッと来た役者は?」と質問された際には、「最初に『えー、凄い』と思ったのは、サクラ」と返答。共演した映画「愛のむきだし」(2009年公開)で会った時から圧倒的な演技力で「得体の知れない『怨念』みたいなのを感じるくらい凄いパワーだった」と語っていた。また、映画『万引き家族』(2018年公開)で共演した松岡茉優は安藤のことを「絶望的な存在」と表現。絶望的に素晴らしい演技をするという意味で絶賛していた。

著者プロフィールを見る
丸山ひろし

丸山ひろし

埼玉県生まれ。大学卒業後、出版社に勤務し雑誌編集業務に従事。その後ライターに転身し、現在はウェブニュースや、エンタメ関連の記事を中心に執筆している。

丸山ひろしの記事一覧はこちら
次のページ
奥田瑛二が手助けしなかった本当の理由