「ああいうキープをするところは今回の遠征でもいろいろトライしてみましたし練習の中で、どうやってキープしてるんだろうとか、トライしてみたので、ほとんど失敗しましたけど、1回、2回この感覚かと思う時が正直あったから。それはうまく口では説明できないですけど、そういうのはこっちに来て新しい刺激にはなりました」

 ロシアW杯ではコロンビア戦の活躍とともに、高校時代に話題になった”大迫半端ないって”のフレーズが日本中を駆け巡った。その大迫の存在感を一緒に組んだことで実感した選手たちにとっても大迫は頼れる存在であり、同時に成長のための大きな刺激になったようだ。(文・河治良幸)

●プロフィール
河治良幸
サッカー専門新聞『エル・ゴラッソ』の創刊に携わり、現在は日本代表を担当。セガのサッカーゲーム『WCCF』選手カードデータを担当。著書は『サッカー番狂わせ完全読本 ジャイアントキリングはキセキじゃない』(東邦出版)、『勝負のスイッチ』(白夜書房)、『サッカーの見方が180度変わる データ進化論』(ソル・メディア)など。Jリーグから欧州リーグ、代表戦まで、プレー分析を軸にワールドサッカーの潮流を見守る。NHKスペシャル『ミラクルボディー』の「スペイン代表 世界最強の“天才能”」に監修として参加。8月21日に『解説者のコトバを知れば サッカーの観かたが解る』(内外出版社)を刊行。