サッカー日本代表の大迫勇也 (c)朝日新聞社
サッカー日本代表の大迫勇也 (c)朝日新聞社

 強豪ウルグアイから4得点を奪い、3失点を喫したものの4対3で対戦5試合ぶりの勝利を飾った森保ジャパン。3試合連続ゴールの南野拓実をはじめA代表初ゴールを決めた堂安律、2得点目の中島翔哉らが躍動した攻撃を最前線から牽引したのは間違いなく大迫勇也だった。

 世界最高のセンターバックの一人とも評価されるゴディンや長身で屈強なコアテスを背負いながらボールをおさめ、またスペースにいち早く動き出してタメを作り、周りの選手に前向きのボールを持たせたり、タイミングよく追い越させる。

 前半36分には中島のミドルシュートのこぼれ球を蹴り込む形で日本の2点目を決めたが、決定機を外したシーンも目立った。だが、ワールドクラスのセンターバックを向こうに回して競り負けず、ボールをおさめる雄姿にはこの日のヒーローとなった南野や堂安も驚かされた様子だ。

「センターバック2人も強かったですけど、でもサコくんがめっちゃおさめてくれてましたし、両サイドの選手、(中島)翔哉も(堂安)律もどんどん前に仕掛けて相手を翻弄してたので、自分としてはやりやすかった」と語るのは3試合連続ゴール、1試合2得点を記録した南野だ。

「パナマ戦に比べても自分は感じてますし、まあでも守備のところとかチームが苦しい時にボールをおさめる役目は、サコ君がチームを僕よりも助けてたし、まあそこはもっと見習うべきところでもあるなと感じました」

 ゴディンやコアテスにも全く負けることなくボールをキープし、守備では「僕が戻れない時とか戻って助けてくれた」と振り返るなど、チームを助けるプレーを頼もしく感じたようだ。

 チームの3点目、そして自身のA代表初ゴールを決めた堂安も「うまいっす。すげーうまい」と感嘆の声をあげる。「すごいなと思いましたね」と語る。

 堂安は、大迫が前線でボールをおさめてくれることで「後ろ向いてるときに無理やり自分がターンしなくていいので、こっちに落としてくれたら俺は前向きになるから」と、よりゴールに近いところでペナルティエリア内に飛び込んでいくプレーを多く出せた大きな理由にあげた。そしてフローニンゲンで前線を担うことも増えている堂安にとって、大迫のプレーは参考になったという。

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光る大迫の存在感