記者からは、安倍政権のもとで苦しい国会対応を余儀なくされたことから「政権の犠牲になったのではないか」との質問も出た。
それでも、「さきほど申し上げた3つの理由で辞職を申し出た」と述べるにとどめた。理財局長時代を彷彿とさせる官僚答弁の連発だったが、時には声を震わせ、目に涙を浮かべているようにも見えた。
おもな質問と回答は以下の通り。
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このたび、財務大臣に対しまして、理財局長時代の国会対応に丁寧さを欠き、国会審議の混乱を招いたこと、行政文書の管理状況について様々な指摘を受けていますこと、さらに今回取り沙汰されている決裁文書の国会提出の担当局長であったことをふまえ、国税庁長官の職を辞し、退職したいとお伝えし、お認めいただきました。今回、処分を受けましたこと、および確定申告期間中に辞職ということになったことについてお詫びを申し上げます。大変申し訳ございませんでした。
──辞任を決めたタイミングは。
本日朝、(事務)次官経由ではありますけど、大臣に辞職をしたいという考えを伝えました。
──今日、辞職した理由は。
今申しました3つの理由が基本的には今回の理由ではありますが、特に3点目に申し上げました決裁文書の話ですけど、現在の国会で議論になっておりまして、提出時の担当局長であったということでもありますので、その責任を感じまして、本日辞職の決意をしました。
──近畿財務局の職員の自殺との関連は。
今日のニュースで知りました。本当に残念なことだと思いますし、心からご冥福をお祈りしたいと思います。
──(自殺が)辞任のきっかけにはなったのですか。
その件についてはニュースではじめて知りましたので、それ以上のことは存じ上げません。
──改ざんん疑惑を受けている決裁文書についてはどう思っていますか。
決裁文書の話は、国会に提出した時の担当局長ではありましたけれども、それ以上の話につきましては、私は捜査を受けている立場ですので、これ以上の答えは差し控えさせていただきたいと思います。