連覇を狙う羽生結弦選手 (c)朝日新聞社
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女子スピードスケートの小平奈緒選手 (c)朝日新聞社
女子スピードスケートの小平奈緒選手 (c)朝日新聞社

 2月9日から韓国の平昌で23回目の冬季オリンピック(五輪)が開催される。4年に1度の冬の祭典で、102の種目で世界一が争われ、日本選手の活躍が期待される。メダルに最も近いアスリートは誰? 見逃せないのはどの競技? 毎月話題になったニュースを子ども向けにやさしく解説してくれている、小中学生向けの月刊ニュースマガジン『ジュニアエラ』に掲載された、スポーツジャーナリスト・生島淳さんの解説を紹介しよう。

【金メダルにもっとも近いのはこの人!】

■スピードスケート女子に期待!

 前回2014年の冬季五輪ソチ大会で日本が獲得したメダルは金1、銀4、銅3。羽生結弦選手の金メダル、引退した浅田真央さんの渾身の演技などが記憶に新しいが、今回はソチ大会以上のメダルラッシュが期待されている。

 今回、参加する日本の選手の中でいちばん金メダルに近いといわれているのが、女子スピードスケートの小平奈緒選手。

 ソチ大会が終わってから練習拠点をオランダに移して“武者修行”を敢行。そのかいあって、有力選手が参加し、世界を転戦するW杯では、500メートルで昨季から続く連勝記録が15まで伸び(17年12月現在)、1千メートルでは世界新記録もマークした。まさに向かうところ敵なし。五輪を前に小平選手は、「実際に記録を出してみると、まだまだ成長できる部分があると感じました」と語り、本番に向けてさらに飛躍が期待できる。

 また、10年のバンクーバー大会のときに中学生で代表となった高木美帆選手も今季に入ってから好調。小平選手よりも持久力があり、1500メートル、3千メートルでメダル獲得を狙っている。

■連覇狙う羽生選手

 そのほかの氷上競技では、冬季五輪の“華”ともいえるフィギュアスケートも楽しみな競技のひとつ。男子シングルでは、連覇を狙う羽生選手は11月に右足首に大けがを負い、12月の全日本選手権を回避して五輪に臨む。ただただ、全快を祈るほかはないが、羽生選手が不在の間に国際舞台で健闘を見せたのは、宇野昌磨選手。12月に名古屋で行われたグランプリファイナルでは、わずか0.5点差で2位に入った。4回転ジャンプの安定性を高めれば、メダルに極めて近い位置にいる。

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