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東大医学部トップの夫はゲーマー 「東大はゲームをしていても入れる」

連載「偏差値29で東大に合格したなっちゃんの ただいま子育て猛勉強中!」

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杉山奈津子dot.#出産と子育て#教育#東大
すぎやま・なつこ/1982年、静岡県生まれ。東京大学薬学部卒業後、うつによりしばらく実家で休養。厚生労働省管轄医療財団勤務を経て、現在、講演・執筆など医療の啓発活動に努める。1児の母。著書に『偏差値29から東大に合格した私の超独学勉強法』『偏差値29でも東大に合格できた! 「捨てる」記憶術』『「うつ」と上手につきあう本 少しずつ、ゆっくりと元気になるヒント』など

すぎやま・なつこ/1982年、静岡県生まれ。東京大学薬学部卒業後、うつによりしばらく実家で休養。厚生労働省管轄医療財団勤務を経て、現在、講演・執筆など医療の啓発活動に努める。1児の母。著書に『偏差値29から東大に合格した私の超独学勉強法』『偏差値29でも東大に合格できた! 「捨てる」記憶術』『「うつ」と上手につきあう本 少しずつ、ゆっくりと元気になるヒント』など

ゲームやスマホは子どもに対して害があるのか。夫婦そろって東大卒の、なっちゃんの結論は? (※写真はイメージ)

ゲームやスマホは子どもに対して害があるのか。夫婦そろって東大卒の、なっちゃんの結論は? (※写真はイメージ)

 また、単に「親からみた観点」で、ゲームが脳によくないと決めつけて、それが実際に子どもの人格に影響している可能性もあります。「子どもは親が期待して思っている通りに育っていく」というピグマリオン効果という現象があります。親は「勉強に集中してほしい」と思っているのに、子どもは勉強を途中で中断しゲームをしている。それを見た親は「うちの子は集中力がないなぁ」と感じるでしょう。でも、子どもの観点からみれば「ゲームに集中している」わけです。そこで、子どもに「あんたは集中力がないんだから」なんて思いながら接してしまうと、ゲームという好きなことさえも集中できない子になってしまいます。親が子どものせっかくの良い点に悪い印象を抱いてしまうと、ゴーレム効果が生じ、良いところが打ち消され、本当に悪くなります。

 話題になったゲームソフト「脳を鍛える大人のDSトレーニング」を出した東北大学の川島隆太教授の研究によると、スマホ、特にLINEのような人との通信アプリを使うと、脳がゆるんで前頭葉に血液がいかなくなり悪影響が出る、という研究結果が出ているのだそうです(ただ川島教授自身がゲームを出しているのだから、ゲームは問題ないと推測しなければ変ですよね)。たしかに、私は受験中、ほとんど携帯を使いませんでした。なにかに集中すべきときは携帯をどこかにおいて、音も一切鳴らさず存在を消します。真剣になにかをしているときに「返事こないかな」とソワソワすると集中できないし、ピロンと着信音がなったらすぐ返事をするなんてことをやっていると、やるべきことがなかなか進まないからです。そこはきちんと「やるなら一気!」と決めたほうが、効率がいいでしょう。

 加えて川島教授は、調べ物をするときの脳の血流を測りました。すると、辞書を使うと大脳の「前頭前野」の血流が増えるのに対し、スマホを使った場合はなぜか前頭前野の血流は減少してリラックス状態となり、働いていない状態になると発表しました。「前頭前野」とは、考えたり学んだ技術をつかったりするときに活発になる部位です。ただ、それと同時に、感情をコントロールなど、いろんなことをする部位でもあります。もし英語で辞書を使った場合、私は頭の中で「ABCの歌」を歌って探すので前頭前野は動くかもしれません。なかなか単語が見つからなくて、イライラするのをとめるために動くかもしれません。スマホで調べればすぐに出てくるので、特にイライラもなく動かないでしょう。しかし言わせてもらえば、辞書をひく行為は、その先にある「単語の意味を知る」という目的のための単なる「作業」です。そのために、わざわざ時間をかけて普通の辞書を使い頑張って前頭前野を動かそうとするよりは、実際に問題集の答えを考えることで動かすほうがだいぶ効率的かと思います。



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