ムロツヨシ (c)朝日新聞社
ムロツヨシ (c)朝日新聞社

 内村光良が率いるコント番組「LIFE!~人生に捧げるコント~」(NHK)の今年度第3弾が9月18日に放送された。コント番組がなかなか視聴者に受け入れられない時代にある昨今だが、NHKで始まった意欲的なこの番組の人気が回を重ねるごとに高まっている。

 女優・有村架純の出演が話題となった今回の放送だが、一方で注目を集めていたのがムロツヨシ(41)だ。同番組では、2013年のシリーズ1からレギュラーに定着しているが、今回は世界的スターのブルーノ・マーズをネタにした「ムローノ・マーズ」のコントを披露した。

 舞台俳優からテレビ・映画へ――チョイ役から下積みを重ねて、徐々に存在感がましてきた。今クールではドラマ「ハロー張りネズミ」(TBS系)にゲスト出演したり、今夏出演したいくつかのCMでも話題になった。例えば、「キリン サプリ ブラッドオレンジ」のCMでは、シブがき隊の『100%…SOかもね!』を熱唱。マンガアプリ「ピッコマ」のCMでも独特の朗読が話題になった。

「ムロツヨシさんは役者として苦労人だということをバラエティー番組などでよく語っていますね。90年代の終わりから2014年くらいまで約15年間、無名の役者として多くの作品に出演していました。下積みが長かったせいか、結果的にいろんな俳優や監督と交流ができたようで、チョイ役でもどんどん起用されて、実力も知名度が上がった。最近では、映画『銀魂』などを手掛けるなど、売れに売れている福田雄一監督との関係性が、ムロさんのブレイクに一役買っています。役者としては3枚目から真面目なワンポイント役者として多彩な顔をみせているので、起用しやすいのではないでしょうか」(テレビ情報誌の編集者)

 一方、人気俳優とともに舞台に立つ記者会見の席でも、ムロは重宝されているという。PR会社関係者がこう話す。

「ムロツヨシさんが映画やドラマに出ていると、記者会見の席でもうまく立ち回ってくれて、ピシッとしている俳優さんたちに話題をふってくれるんです。そうすると、ネット系のニュースなどで取り上げられやすくなる傾向にある。宣伝する側から見れば非常にありがたいですね」

 また、SNSでもムロの人気は加速しているようだ。ツイッターでネタになっている「ハッシュタグ」がある。

次のページ