特にいまはちょっと尖ったことをやったり、はみ出したことをやったりすると、批判されたりするけど、テレビってそもそもそんなメディアなんだよ。だからナスDがやってることは、すごくいい。話題になるってことは、それだけたくさんの人に喜んでもらってるってこと。それは制作者、タレント、テレビを提供している側から言うと嬉しいことですよね。

 それでまた違う考え方の人が出てきて、「いやいや、やっぱりディレクターじゃダメでしょ」って若手芸人とかタレントを使う人も出て来るかもしれない。

 それに面白い番組って、実は編集のディレクターもすごいんですよ。テレビって撮ってそのまま流すわけじゃない。例えば僕がやっている番組『探偵!ナイトスクープ』は12分のVTRのために、下手すると2日間ロケしているんです。その素材の中には面白いところも、どうしようもないところもある。それを見ている人につながりがわからなくならないように、面白いところをつまんでいく。テレビディレクターの編集技術って、かなり人によって差があるんです。みなさんが楽しいと思ってくれるのは、それも含めてのことなんです。そこも楽しんでみてほしい。

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カンニング竹山

カンニング竹山

カンニング竹山/1971年、福岡県生まれ。お笑い芸人。本名は竹山隆範(たけやま・たかのり)。2004年にお笑いコンビ「カンニング」として初めて全国放送のお笑い番組に出演。「キレ芸」でブレイクし、その後は役者としても活躍。現在はお笑いやバラエティー番組のほか、全国放送のワイドショーでも週3本のレギュラーを持つ。単独ライブ 「放送禁止2017」が9月21~24日、東京・品川の天王洲銀河劇場で開催(撮影/写真部・小原雄輝)

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