広島・緒方監督(左)と阪神・金本監督 (c)朝日新聞社
広島・緒方監督(左)と阪神・金本監督 (c)朝日新聞社

 交流戦前の順位をキープした広島と阪神。強いパ・リーグに勝ち越した2チームの対決は、現時点のセ・リーグの頂上決戦と呼ぶにふさわしいと言えそうだ。

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 広島は交流戦でも12球団トップの91得点、26本塁打と強力打線が真価を発揮した。3番を打つ丸佳浩は、交流戦打率トップの.411を記録し、リーグでも.333で打率2位に浮上した。6月16日のソフトバンク戦では3打席連続本塁打を放つなど、現時点で最も調子のいい選手だ。ただ、意外にも広島で交流戦の打率(規定打席到達)が3割を超えているのは丸だけ、という結果もある。全試合で4番を打った鈴木誠也は6本塁打を記録したが、打率は.243で、田中広輔や菊池涼介などの主軸も、軒並み2割台前半と、決して好調とはいえない。

 交流戦防御率2.73で12球団2位だった投手陣は、先発で若手の活躍が目立った。3勝した薮田和樹を筆頭に、岡田明丈と大瀬良大地が2勝、中村祐太が1勝を挙げた。リリーフ陣も好調で、抑えの今村猛が5セーブをマークし、中継ぎに回った中崎翔太が6ホールド、中田廉と一岡竜司が、それぞれ9試合に登板して無失点と安定した成績を残した。

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