「HUWEI-nova」(左)と「HUWEI-nova-lite」。廉価モデルのliteのほうが若干大きい
「HUWEI-nova」(左)と「HUWEI-nova-lite」。廉価モデルのliteのほうが若干大きい

 ファーウェイ・ジャパンは2月21日、都内で会見を開き、スマートフォンの新ブランド「novaシリーズ」を発表した。「novaシリーズ」若者をターゲットにしたブランドで、高性能のカメラやCPU、大容量バッテリーを搭載しつつ価格の安さを実現しているのが特徴だ。新ブランドからは「HUAWEI nova」と「HUAWEI nova lite」の2機種が同24日発売される。市場想定価格は「nova」が3万7980円(税抜き)、「nova lite」が2万1980円(同)。

 「HUAWEI nova」(nova)と「HUAWEI nova lite」(lite)の外観はほとんど変わらず、どちらもディスプレーのふちが丸みを帯びているデザインだ。意外に思われるかもしれないが、低価格モデルの「lite」のほうがほんの一回りほど大きく、「nova」が5.0インチディスプレー搭載に対し「lite」は5.2インチとなっている。カメラの性能はどちらも1200万画素と同じだが、レンズの枚数が「nova」が5枚に対して「lite」は4枚と性能面では「nova」に軍配があがる。本体の容量も、「nova」の32GBに対し「lite」は16GBと「nova」のほうが多い。CPUは「nova」が「Qualcomm Snapdragon 625」を搭載しているのに対し、「lite」は「Huawei Kirin655」を搭載している。「Qualcomm Snapdragon 625」はASUSの「ZenFone3」など、これまで5万円前後する価格帯のスマホに搭載されてきたCPU。3万円台後半の「nova」に搭載されるのは高いコストパフォーマンスを持つと言えそうだ。

 バッテリー容量は「nova」が3020mAh、「lite」が3000mAhとほとんど変わらない。一方で充電方式が異なり、「nova」に使うケーブルはUSB type Cで急速充電に対応しているのに対し、「lite」はmicro USBで急速充電には非対応となっている。

 色の種類は「nova」がミスティックシルバー・チタニウムグレー・ローズゴールドの3種類、「lite」がホワイト・ブラック・ゴールドの3種となる。販売経路は「nova」と「lite」で少し異なり、「nova」が大手家電量販店のほか、格安SIMカードを提供するMVNOなどでも販売される。これに対し、「lite」はMVNOのみの取り扱いとなる。

 ファーウェイ・ジャパンの呉波デバイスプレジデントは、会見後記者団に対し次のように語った。

「日本では光栄なことに、弊社の製品がiPhoneに次ぐ形で販売ランキングに取り上げられることもある。しかし販売台数での勝負はせず、あくまでミドルクラスをターゲットに注力していきたい。2017年の目標は生き残ることだ」

(ライター・河嶌太郎)