nuroモバイル。大手キャリアにはないユニークなサービスが目立つ
nuroモバイル。大手キャリアにはないユニークなサービスが目立つ

 ソニーネットワークコミュニケーションズは1月31日、都内で会見を開き、LTE通信サービス「nuroモバイル」の新サービスを発表した。新サービスの内容は、「5分かけ放題」「5時間プラン」「パケットギフト」などといった機能の追加や、提携する端末の強化など。いずれも2月1日からサービスを開始する。

 「5分かけ放題」は、月額800円で5分以内の国内通話が無料になるというもの。既に同様のサービスをNTTドコモとauで提供しているが、これにならった格好だ。ドコモとauでは月額1700円となっているため、半額以上の安さとなる。また契約期間の縛りはなく、自由にサービスの解除も再契約も可能だ。

 「5時間プラン」は、1日5時間まで高速通信できるというもので、通信量の上限がないのが特徴。5時間以上高速通信した場合でも、低速の通信で使い続けることもできる。また、高速通信が必要と判断された時だけ通信時間にカウントされるため、例えば待機状態でのメール受信などはこの5時間の内に含まれない。料金は月額2500円で、月10ギガバイトまで高速通信できるプランより200円高くなっている。1日の決まった時間に、動画など大容量のデータ転送する人向けのサービスと言えるだろう。

 「パケットギフト」は、月2~10ギガバイトの容量別プランの利用者の間で、容量を分け与えられるというもの。容量は10メガバイト以上1メガバイト単位で分けることが可能で、回数に上限はない。利用者向けページでギフトコードを発行し、それを分配したい相手に伝えるだけでよく、家族間などといった利用者の制限がないのが特徴。「nuroモバイル」利用者だけの最大の特典と言えそうだ。

 このほか、「格安スマホ」として提携するスマートフォンに2月1日から「ZenFone 3 Max」(ASUS製)と「AQUOSケータイ SH-N01」(SHARP製)の2機種の追加が発表された。

 「nuroモバイル」の開発を担当する、ソニーネットワークコミュニケーションズの細井邦俊・ビジネス開発部長は会見後の取材に対して、「大手キャリアにならう形で5分間かけ放題という形にしたが、お客様の利用状況を見て、少ないようであれば伸ばす検討もしていきたい。若者だけでなく幅広い年代に利用してもらえれば」と話した。