フツーのOLや主婦でも「映画監督」になれる? 日本映画界にみえた「脱・男社会現象」

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 近年、あらゆる分野での女性進出が目立っているが、そんななか、男性社会とされている映画業界に変化の兆しも出てきた。

 『萌の朱雀』で史上最年少のカンヌ国際映画祭新人賞に輝いた河瀬直美氏をはじめ、『ディア・ドクター』の西川美和氏、池田千尋氏といった女性映画監督が次々と活躍し始めているのだ。

 29歳の安川有果監督もその一人だ。昨年から全国順次公開されている安川監督初の長編映画『Dressing Up』は、今年1月からは京都や兵庫、2月からは広島で上映されており、活躍の場を広げている。死んだ母親に焦がれる娘が自らと対峙していく姿や、「よい父親」を演じるがあまり真実と向き合わない父親への嫌悪などを、繊細にみずみずしく描いた作品だ。

 そんな安川監督に映画業界で働く女性の現状について聞いてみた。メジャーな作品はともかく、インディーズ映画では、女性スタッフが増えている印象があるという。

「私は、2年間専門学校で映像を学んでいました。クラスでも半分以上が女性でしたね。昔に比べて機材も軽くなっているので、女性でも映画が作れるんじゃないか、という空気がありました。自分が監督をする場合に限られますが、当初から女性スタッフと組む機会が多かった。脚本をはじめ、助監督や照明部などにも女性スタッフはいました」(安川監督)

 さらに、女性が映画監督をめざす道筋にも変化が生まれているようだ。安川監督はこう続ける。

「私の場合、美術専門学校の卒業制作で短編映画を作ったことをきっかけに、この世界を目指しました。今は、デジタル機器や編集ソフトは進化して、ひとりでも簡単に映像が撮れる時代です。こうして作った作品を映画館に持ち込んで営業して、映画館に気に入ってもらえれば、上映できることもあります。以前より実力主義になっていますね」

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