ノンアルコールビールを片手に打合せする弁護士たち
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カレンダーの並びとして5連休と、比較的日取りが良かった2015年のゴールデンウィーク。北陸新幹線の開業などが追い風となった国内旅行者は、前年より3.0%増しの2335万人と過去最高を記録した。

 国内レジャーが盛況のなか、その良き“お供”として注目されたのがノンアルコールビールだ。その飲用経験率は約6割、認知率は9割超と着実に世の中に浸透しながら、飲用シーンにさらなる拡がりをみせている。

 生活者の意識・実態に関する調査を行う「トレンド総研」(東京都渋谷区)の調査によると、2015年のゴールデンウィークでノンアルコールビールが求められたシーンは「BBQなどのアウトドア」「国内旅行」などであった。

 その理由としても最も多く挙げられたのが「お酒を飲めない人がいても楽しむことができるから」(67%)。それから「運転する予定があっても飲めるから」(61%)、「お酒を飲めない人も楽しむことができるから」(60%)と続く。ノンアルコールビールには“自分のためだけでなく、お酒を飲みたくても飲めない人を含め、一緒にいる人との関係を取り持つ”というニーズが求められていることがうかがえる。

このノンアルコールビールが「人との関係を取り持つ」という側面は、ビジネスシーンでも活用され始めている。職場での飲酒は禁止されているところが大多数だが、従業員同士の交流の活性や、ビールの主成分「GABA」に心を落ち着かせる効果があることなどを見込み、ノンアルコールビールを活用する企業、法人が見受けられるようになった。

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