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アップル 新製品攻勢のウラでひっそり値上げ

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 2013年9月に新型のiPhone5Sと5Cを発売し、10月22日(米国時間、日本時間では23日未明)のイベントではMacOSの新バージョン、iPad mini、iPad のニューモデルなど立て続けに新製品を発表し、絶好調のアップル。iPhoneの普及率が世界で最も高い日本では、今までiPhoneを販売をしていなかったNTTドコモからも発売されたことや、画面ロックを解除する指紋認証システムが搭載されたことなど、大きな話題となった。5Sの上位モデルは発売から品薄が続き、一番人気のiPhone5Sのゴールドモデルは入手困難な「数週間待ち商品」となったほか、新OS mavericksの無料公開など、業界へのインパクトも大きい。アップル関係のニュースサイトは10月23日現在、これらの話題で大変な盛り上がりをみせている。

 その華々しい新製品ラッシュの陰で、アップルはひっそりと、ユーザーにとって非常に大きな「変更」にも踏み切っていた。直営ストア「アップストア(Apps Store)」での販売価格の改定である。

 アップルの社内為替レートの見直しに伴う動きだといい、10月19日から、ソフトウェア販売価格や、ニューススタンドの雑誌の価格などに適用された。アップストア内では米ドルでの価格が基準になるため、アベノミクスで円安に振れた為替動向を受け、日本円の価格はおおむね10%程度値上げされた。しかもこの価格見直し、開発者にはあらかじめ知らされていたものの、どの商品に適応され、どの程度の価格変動があるのか、具体的な情報は間際になるまで伝えられていなかったため、アプリ開発者やベンダー、出版社は価格の見直し、値段表示の付け替え、などの対応に大わらわとなっている。

 人気ゲーム「パズドラ」では、ゲーム内で通貨の役割をする「魔法石」の価格が1個85円から100円に引き上げられた。これを受け、同ゲームの開発・配信元であるガンホー・オンライン・エンターテイメントは10月21日に販売価格の改定を実施。1個あたりの単価はすべてのOS(iOS、Android、Kindle)で100円で統一され、85個セットの価格が値上げ前よりも200円安く、5000円で購入できるようになった。しかし、アップストア上ではユーザーに対して公式に告知はされておらず、雑誌やアプリなどを購入している顧客の場合、値上げに気づかずに購入してしまうケースもありそうだ。

 告知なしに、いきなり大掛かりな変更が行われるのはアップルの常套手段ではあるが、ユーザーはくれぐれも注意が必要だ。


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