産学官の連携プレーで生まれた、地域に根ざした壁面緑化 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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産学官の連携プレーで生まれた、地域に根ざした壁面緑化

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歩道から数段上がった所にウッドデッキも併設。ヤマブキとアジサイは控えめに花を咲かせる

歩道から数段上がった所にウッドデッキも併設。ヤマブキとアジサイは控えめに花を咲かせる

早稲田理工プラス2013

早稲田理工PLUS編集委員会

978-4022724359

amazonamazon.co.jp

 早稲田大学理工学術院のある、東京都新宿区の西早稲田キャンパス。ここの明治通り側に一風変わった壁面緑化施設が完成してから約1年が経った。植えられているのは、ヤマブキ、アジサイ、ハラン、アセビ、サカキなどの13種。派手さはないが、どこか懐かしく安らぎを覚える品種ばかり。
 
 東日本大震災以降の節電対策で、一般家庭でもヘチマやゴーヤを植えて一服の清涼感を楽しむのがブームになっているが、ここの壁面緑化はちょっと様子が異なる。  

 プロジェクトを担当した大成建設環境本部の北脇優子氏に話を聞いた。
「西早稲田キャンパスは、新宿区の『新宿区みどりの基本計画』の中で、区内に残存する7つの都市の森のほぼ中心に位置し、明治通りは『風のみち』とも称されています。自然の延長というコンセプトで、区内に自生する地域種だけを植えました」
 
 それが一風変わって見えた理由なのか。ヘチマのような弦を巻くものや、丈夫な外来種などはよく見かけるが、まるで原っぱのようなワイルドな外観は、このようなコンセプトがベースにあったのだ。
「草花の選択と並べ方は事前に実物を並べて、なるべく自然味を出し、かつ健康に育つように徹底的にシミュレーションしたんですよ」  

 鉄骨フレームに縦3段に組まれたプランターは、市販品ではなく、海に浮かべるブイの素材を用いて作ったオリジナル。軽くて水はけも良く、上部からの自動給水で下段までを潤す。こんなところに、ゼネコンならではの研究開発力が見られるのも面白い。バス停も近く、四季を通じて道行く人々の目を和ませる壁面緑化。産学官の取り組みの先には「民」がいることを忘れてはならない。

 早稲田大学理工学術院が取り組む産学連携活動は多岐にわたる。詳しくは『早稲田理工PLUS 2013』にて。

【関連サイト】
早稲田大学 理工学術院総合研究所
http://www.wise.sci.waseda.ac.jp/


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