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第6回 思いやりの心が基本『親子で楽しむ お役立ちBOOK 生活マナーとお手伝い』

文・加賀見徹

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NPO法人 マナー教育サポート協会 理事長岩下宣子(いわした・のりこ)子どもと子どもに関わる人々に思いやりとマナーを伝えるために、2003年に設立。岩下宣子理事長を始め多くの協会認定のマナー講師が、日本全国の園や学校、企業で「子どものマナー講座」「大人のためのマナー講座」「ビジネスマナー講座」「マナー講師養成講座」などを実施する。また、子どもたちには、オリジナル教材を作成し、ゲームやクイズを通して楽しくマナーを伝えることを心掛けている。http://www.e-manners.org/

NPO法人 マナー教育サポート協会 理事長
岩下宣子(いわした・のりこ)

子どもと子どもに関わる人々に思いやりとマナーを伝えるために、2003年に設立。岩下宣子理事長を始め多くの協会認定のマナー講師が、日本全国の園や学校、企業で「子どものマナー講座」「大人のためのマナー講座」「ビジネスマナー講座」「マナー講師養成講座」などを実施する。また、子どもたちには、オリジナル教材を作成し、ゲームやクイズを通して楽しくマナーを伝えることを心掛けている。http://www.e-manners.org/

『親子で楽しむ お役立ちBOOK 生活マナーとお手伝い』(長崎出版)

『親子で楽しむ お役立ちBOOK 生活マナーとお手伝い』(長崎出版)

 子どもと一緒にイラストを見ながら「生活マナー」と「お手伝い」を学べる『親子で楽しむ お役立ちBOOK 生活マナーとお手伝い』が長崎出版から出版された。子どものうちに身につけさせたいポイントやアドバイスを、場面毎(ごと)に良い例・悪い例のわかりやすいイラストとともに解説する。

 1章の「生活マナー」は<1>あいさつ <2>家の中 <3>友だち <4>外出先 <5>公共の場所 <6>食事 <7>園・学校 <8>冠婚葬祭 <9>年中行事 の9つのシーン、2章の「お手伝い」は<1>かたづけ <2>掃除・洗濯 <3>食事・買いもの <4>留守番・お世話 の4つのシーンで構成され、親が今さら人に聞けないようなマナーも満載されている。

 著者は、NPO法人 マナー教育サポート協会に所属している協会認定マナー講師9名で、各章のシーン毎に担当する。同協会は、子どもと子どもに関わる人々に思いやりとマナーを伝えるために設立され、全国の園や学校、企業などでも講演活動をしている。

■思いやりのある子どもに

 「子どもたちに思いやりの心をどのような形で伝えていくか、子どもたちが自分も人も大切にするような世の中になってほしい」という岩下宣子理事長に話を聞いた。

 マナーは心と形から学ぶものだが、その時、その場で相手にどのように表現をすればお互いに気持ちのよい空間ができるか、それを親子で考えることが基本だという。この本は9名の講師が書いたものだが、子どもたちに何を伝えたいかというところを心得、大事に思っているので、全体を通しても統一感がある。

 子どもにマナーを身につけさせたり生活面のしつけをするには、親の根気と忍耐強さが必要だ。誰でも親になると、わが子が健康で幸せであることを願うものだが、「幸せ」と子どもが感じられるように育てるには、実は秘訣がある。それは、親がどんなに小さなことにも感謝することで、子どもにもその心を持たせられるのだ。

 人を当てにするのではなく、身の回りのことは自分でできて、さらに人のために何かしてあげようという優しさを持って初めてマナーが身につく。子どもが元来持っている優しさを引き出しながら大いに褒め、思いやりのある子どもに育てたい。

■マナーは愛

 本書の随所に「立ち止まってあいさつすると、『しっかりしてるな』と感心されるよ」、「笑顔でお礼を言われると、『良かった』と嬉しい気持ちになるね」などの子どもに向けた「言葉がけ」の台詞(せりふ)が入っている。これらは実際のシーンに応じて、声に出して子どもに言葉をかけてほしいものだ。そして、親の立場、気持ちで客観的に自分自身も見てほしい。子どもをしつけると同時に、親としてその時、その場でどのような態度でどのような言い方をしたら良いのかということも学べる。

 「生活マナー」と「お手伝い」は、どちらも思いやりの心が基本にある。人の手助けが自らできる行動力と、人のために役立つ心がけや術(すべ)を子どもだけではなく、親も一緒に身につけたい。

 人への思いやりの心は、脳の活性化にもなるようだ。マナーは思いやりの表現であり、愛である。


長崎出版
http://www.doremifa.net/nagasaki/

『sesame』2013年11月号(2013年10月7日発売)より
http://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=15322



(更新 2014/1/31 )


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プロフィール

加賀見徹(かがみ・とおる)

 東京都生まれ。朝日新聞社 デジタル本部『朝日新聞デジタル &』編集部所属。監修・著書に『スタイリストになるための練習問題100』(雷鳥社)がある。2012年より『sesame』(朝日新聞出版)で「親子で読みたい本」を連載中。人・物愛好家。幼児教育研究中

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