息子が最近iPhoneアプリのプログラミングにハマり、試行錯誤しながらいくつか制作している。

 彼が作るアプリにはどこか常人離れしている雰囲気がある。よくマンガなどで発明家があまり役に立たなそうな発明品を作り、皆がコメントに窮する場面が出てくるけれど、まさにあんな感じ。

 このあいだ作ったのは「暗算ゲーム」なのだけど、単純にしたら面白くないと言い張り、超難問がいきなり出されるものとなった。情けないことに、作った本人ですら解けずにゲームをクリアできていない。その前に作ったのは時計アプリだけど、これは信号が赤になると時刻が変わる。赤になったらストップしちゃうんじゃないの? と、どうにも私には違和感があった。

 でも今度は違う。息子はシューティングゲームを作成しているのだけど「あらそれ面白そうじゃない、ママもやってみたいな」とお世辞でなく言える内容なのだ。

 まだ完成していないので、どんな中味かは言えないのだけれど、今までのゲームとは一風違う、ちょっと楽しそうなものになっている。我が息子ながらアイデアはなかなかのものだと感心した。

 娘もこのゲームに興味を示し、こうしたらどうかなどと企画に口を出している。そして撃ち落とすキャラクターをどうしようとなった時に「私が描いてあげる!」とiPadでサラサラと数体描いて息子に送信した。
お金はゲームが売れた代金の半分でいいよ」
「ちょっと! 半分は高いよ!」
 などと言い争う子ども達を見て一番夢見ているのは、私なのかもしれない。

 iPhoneアプリは現在最低有料価格が85円。万が一1万人にダウンロードしていただけたら85万円。そのうち3割が差し引かれ手元に入るのは59万5千円......。子どものアルバイト料にしてはかなりの高額だ。

 GW中頑張って制作していたけれど、色々懲りすぎて、まだ完成に至っていない。つまり現状では捕らぬ狸の皮算用で子どもらの収入も、ゼロ。息子よ、早くゲームを完成させておくれ......。

*娘がiPadで描いたキャラクターのひとつ

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