第1412回 間一髪で助かったモモ 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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第1412回 間一髪で助かったモモ

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モモ(堀内さん提供)

モモ(堀内さん提供)

 わが家では、猫を複数飼っています。そのほとんどが捨て猫であったり野良だったりした猫で、見つけた場所も状況もそれぞれ異なります。

 モモは白黒でハチ割れの猫(写真、雌、2歳)で、用水路の中で見つけて、保護しました。

 発見当時は、体重が300グラムぐらいで、まだよちよち歩きでした。

 ある日、家の近くの用水路の方から「ミィヤー、ミィヤー」という子猫らしい鳴き声がひっきりなしに聞こえてきました。

 用水路の中をのぞいてみると、いたいた、やっぱり落ちている。白黒の子猫。まるでアリ地獄に落ちたアリのように、必死になってもがいています。

 大人の背丈の2倍もありそうなコンクリート造りの用水路です。とても自力で抜け出すことはできません。「おい! しっかりしろ。今、助けてやっからな」と声をかけ、一緒になって水路をのぞき込んでいた妻に警察と消防に電話するよう頼みました。

 子猫はずぶぬれでしたが、幸いにも水深はおなかの真ん中に達するぐらいで、溺れることはなさそうです。ただ大雨でも降れば、一瞬のうちに川へと押し流されてしまうでしょう。

 20分もすると警察官と消防士が駆け付けてくれ、テキパキと子猫を救出してくれました。

 その日は午後から大雨になり、もしもあのまま用水路に取り残されていたら、子猫の命はなかったでしょう。まさしく間一髪でした。

 助けられた子猫は「ミィヤー、ミィヤー」と声を振り絞りながらブルブル震えていました。

 今では大きくなり、先住猫と一緒になってお転婆に元気よく遊んでいます。よかったね、モモちゃん。

(堀内 彰さん/宮崎県/66歳/無職)

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(更新 2021/2/25 )


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