第1377回 いつまでも甘えん坊の紗南 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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第1377回 いつまでも甘えん坊の紗南

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紗南(中野さん提供)

紗南(中野さん提供)

 生まれて10日も経っていなかったヨークシャーテリアの紗南(さな・写真、雌)が、リビングに置いてあるハウスからキュ~キュ~と鳴きながら、私の布団がある和室に必死でたどり着いた。そのまま一緒に寝るようになってもう7年になる。

 たぶん私の布団の中で目が開き、この老いぼれた私を母と思ったのだろう。

 母代わりの私にとって、何よりミルクを飲ませるのが苦労だった。紗南は10月生まれ。冬に近づく時期で、哺乳瓶のミルクはすぐに冷めてしまう。そこでカンガルーのポケットに入っているような感じで私の服の中に入れ、飲ませることにした。これなら本人の体温が保てるので、多少ミルクが冷めても大丈夫だ。

 夏は布団の上で、冬は布団の中で、年中いつも一緒。編み物好きな私は、編むとき座布団に座り、足を伸ばして膝掛けを掛ける。すると、どこからか紗南がサァーッとやってきて膝掛けの中に潜り込み、いびきをかいて寝てしまう。

 編み針が当たらないか気が気じゃないが、こっちの心配はそっちのけだ。

 また、紗南はおんぶも好きだが、最近は母犬が怒るので中止にした。どうやら母犬は、自分もおんぶしてほしくて焼きもちを焼いているらしい。というわけで再開のメドはたっていない。

 夫は紗南と寝たがるが、夫が声をかけただけで逃げていく。理由はただ一つ、たばこ。彼女はたばこのにおいが大嫌い。夫がたばこをやめない限り、一緒に寝ることはできないだろう。

 紗南はハミガキが苦手なので、スティック状にしたキャベツの芯や大根の皮をカジカジさせて、ハミガキ代わりにしている。

 7歳になっても、みんなから赤ちゃんのまんまだと可愛がられる愛らしい紗南。いつまでも甘えん坊の紗南でいてほしい。

(中野みちるさん/大阪府/63歳/主婦)

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(更新 2020/6/11 )


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