第1090回 夕食を吠えてお知らせするベル 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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第1090回 夕食を吠えてお知らせするベル

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 名前はベル。ボーダーコリーの雌で15歳(写真)。内緒ですが、体重が22キロと立派なのがちょっと悩みの種です。
 わが家に来た頃はいたずらざかりのお転婆娘で、とにかく走り回るのが大好きでした。家の中を駆け回るのはもちろん、何キロも離れた公園まで行くときも、いつもグイグイと引っ張っていきました。
 今はご長寿犬の仲間入り。家の中でじっとしていることが多くなり、ほとんど寝てばかりです。
 そんなベルが元気を取り戻すのは、夕食を家族に知らせるとき。2階にいる家族に向かって、階下から吠えて知らせる役目に使命感を燃やしています。
 まるで自分にも、食事の“おこぼれ”がもらえると思っているかのよう。実際には人間の食べ物はもらえないのですけれどね。
 そして自分も食事でおなかがいっぱいになると、私がいつもいる2階の部屋へ。もう階段を駆け上る力はありませんが、抱えられて上がり、あとは部屋の隅で寝転ぶだけ。ここが一番安心だと決めていて、寝息をたてて朝までグッスリ。
 朝、あたりが明るくなる頃、誰よりも早く目を覚まして皆を起こしにまっしぐら。ときには寝ている私の頭をたたいて散歩を催促。ヨタヨタしながらも、朝の空気を思い切り吸って大好きな散歩にいざ出陣です。
 今は往年の勢いはどこへやら、後ろからついてくることが多くなりました。でもだてに年はとってないぞと言わんばかりに、鼻息荒く意気軒高そのものです。
 このマイペースが長生きの秘訣なのかもしれません。最近は視力も衰え、ほとんど鼻と耳だけが頼りですが、家族全員の愛情を全身で受け、ここまできたら長生きのギネス記録に挑戦とばかりに、マイペースをいつまでも維持するベルでした。

(畔上洋一さん 東京都/63歳/大学職員)

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(更新 2014/8/28 )


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