第1083回 怖かったお散歩、今では大好き!

週刊朝日
 私の名前はデデ。3月上旬、それまで家の中でぬくぬくと王女様気分で過ごしていたら、何と、散歩というものに連れ出された。
 塀というものらしいが、いくつもいくつも立っている大きな壁。ゴーゴーとものすごい音をたてて目にも留まらぬ速さで通り過ぎていく怪物。今まで嗅いだことのないにおい。怖くて怖くて足が一歩も出ない。
 ごみ箱をあさったり、ソファの上に飛び乗ったり、スリッパを噛んだり、悪さばかりしていたからだろうか……。
 それから丸3日、外に連れ出されては困るから、悪さは一切やめた。餌を食べ終わると、じっと寝たふりをした。みんなの膝の上で寝たいのに、我慢して横で小さく丸まっていた。
 とうとう心配になったおねえさんが動物病院に駆け込んだ。いつもおやつをくれる先生の顔を見たとたん思わず走りだすと、「何ともないですよ。よほど外が怖かったんでしょうね」。笑いながら先生が言った。
 次の日から抱かれて公園に行き、近くをウロウロ。また、庭に小1時間出され、散歩の練習。今では散歩大好き! 洗濯物を干す時間になれば自分で庭に飛び出すし、ごみ出しにもちゃんとお供する。往復2時間近くもかけて「花ひろば」というところへも遠征する。
 風に舞う落ち葉をキャッチするのはお手のもの。小枝はちゃんとくわえて噛み心地を確かめる。アリや飛んでいる虫も捕まえて遊ぶ。
 ちょっと苦手なのが、大きな音をたてて通り過ぎるトラック。通る度に驚いて、体がビクッとなってしまう。ときどき向かっていくが、あっという間にいなくなる。実に逃げ足が速い。
 今、生後半年(写真)。体重は6キロを超えたが、庭や部屋に独りにされるのは大嫌い。番犬なんてもっての外だもん!

(永瀬道子さん 三重県/61歳/無職)

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