第23回 井戸端会議は人を元気にする (2/2) |AERA dot. (アエラドット)

AERA dot.

第23回 井戸端会議は人を元気にする

文・大谷由里子

プロフィール  バックナンバー

このエントリーをはてなブックマークに追加
マンガ/上大岡トメ

マンガ/上大岡トメ

 参加者のなかには、話をしながらこみ上げてくるものがあって、涙する人も少なくない。主宰者のわたしがドキッとするような話も出てきたりする。

 そして、講師塾を続けているうちに、なんとなくわかってきた。「話す」というのは、究極のアウトプット。

 さらに、それをしっかりと受け止めて聞いてくれる人がいる。たぶん、そこで認められている感がある。

 それが、心地良いのだと感じる。

 多くの人は、誰かに自分の思いや考えを聴いてもらいたいのだと思う。

 だから、しっかり話をすると、スッとする。

 わたしの主宰する講師塾だけじゃない。わたしの周囲には、人気の心理カウンセラーもいる。彼らは言う。

「聴いてあげるだけで元気になる人なんて山ほどいるよ」

 やっぱり、話すだけでごきげんになる人はたくさんいる。

 では、なぜ、話すとごきげんになるのだろう。

 わたしの友人の心理カウンセラーが言った。

「アウトプットは、人を元気にさせるみたい。話すってアウトプットでしょ」

「つまり、人は貯めていても元気にならないの。排泄物だって、出すから元気になるでしょ。それと一緒」

 わかるようなわからないような理由だけれど、なんとなくナットク。

 いずれにしても、話ながら元気になる人を、わたしは山ほど見てきた。

 それどころか、

「もっと、もっと、話をしたいけれど、どうすればいいですか?」

 などと言う人もいる。

 実際、わたしはビジネスとして、2時間3万円でとことん話を聴いてアドバイスをするという仕事もしている。

 ありがたいことに、みんな喜んで3万円払ってくれる。

 そのくらい人は、自分の話をしたいのかもしれない。

 そう思うと、井戸端会議は、人を元気にする場所かも。


(更新 2015/7/21 )


バックナンバー

コラム一覧

プロフィール

大谷由里子(おおたに・ゆりこ)

 1963年奈良県生まれ。京都ノートルダム女子大学を卒業後、吉本興業に入社。故・横山やすし氏のマネージャーを務め、宮川大助・花子、若井こずえ・みどりなどを売りだし注目を集める。2003年、研修会社の志縁塾を設立。「笑い」を取り入れた「人材育成研修」は、NHKスペシャルなど多くのメディアで話題となっている。 現在は、年間300を超える講演・研修をプロデュース中。主な著書に『仕事で大事なルールは吉本興業で学んだ』(こう書房)、『はじめて講師を頼まれたら読む本』(中経出版)など多数。

おすすめの記事おすすめの記事
関連記事関連記事
あわせて読みたい あわせて読みたい