【米ビルボード・アルバム・チャート】『ミラベルと魔法だらけの家』サントラ7週目の1位、Yeatが自身初のTOP10入り
【米ビルボード・アルバム・チャート】『ミラベルと魔法だらけの家』サントラ7週目の1位、Yeatが自身初のTOP10入り

 『ミラベルと魔法だらけの家』のサウンドトラックが7週目の1位をキープした、今週の米ビルボード・アルバム・チャート。

 前週から8%ほど減少したが、今週も90,000ユニットと高水準を維持して7週目の首位を獲得した『ミラベルと魔法だらけの家』。90,000ユニットの内訳アルバム・ストリーミングが77,000(7%減少)、アルバム・セールスは11,000(9%減少)、トラックごとのユニットが2,000(15%減少)で、週間ストリーミングは1億1,467万回を記録した。

 首位獲得週が7週を超えたのは、昨年の1月から3月まで通算10週をマークしたモーガン・ウォレンの『デンジャラス:ザ・ダブル・アルバム』(今週3位)以来約1年ぶりで、過去5年間では8週を記録したテイラー・スウィフトの『フォークロア』を含めたこの3作しか達成していない。

 過去30年に7週以上首位を獲得したサウンドトラックはその他以下の4作があり、『ミラベルと魔法だらけの家』は『アナと雪の女王』以来約8年ぶり、5作目のタイトルとなる。

20週『ボディーガード』(1992年から93年)
16週『タイタニック』(1998年)
13週『アナと雪の女王』(2014年)
10週『ライオンキング』(1994年から95年)
7週 『ミラベルと魔法だらけの家』(2022年)

 2位はガンナの『DS4Ever』が、3位は前述の『デンジャラス:ザ・ダブル・アルバム』がそれぞれ同位をキープしていて、TOP3は先週と変動がなかった。週間ユニットは両アルバムとも僅差の41,000だが、『DS4Ever』は登場7週目で前週から10%減少しているのに対し、『デンジャラス:ザ・ダブル・アルバム』はTOP10通算58週目で同じユニット数を記録しているという大きな違いがある。

 『デンジャラス:ザ・ダブル・アルバム』はTOP10に通算58週ランクインし続いていて、カントリー・アルバムとしては同58週を記録したテイラー・スウィフトの『フィアレス』と並ぶ最長記録に達した。2000年以降カントリー・アルバム以外の作品でTOP10滞在週が58週を超えたのは、その他アデルの『21』(84週)と、テイラー・スウィフトの『1989』(59週)がある。

 4位は、先週の5位からザ・ウィークエンドのベスト盤『ザ・ハイライツ』(33,000ユニット / 1%減少)が、5位には先週の10位からオリヴィア・ロドリゴの『サワー』(32,000ユニット / 5%増加)がそれぞれ上昇しているが、週間ユニットは前週とほぼ同率で全体数が低いことを物語る。

 続いて6位には、米カリフォルニア州出身のラッパー=Yeatの『2 Alive』が初登場。本作は、昨年9月にリリースしたデビュ-・アルバム『Up 2 Me』からわずか半年で完成させた2作目のアルバムで、自身初のTOP10入りを果たした。初動ユニットは32,000で、ほぼ全数をアルバム・ストリーミングが占めている。週間ストリーミングは、全20曲で4,481万回を記録した。

 以下、ドレイクの 『サーティファイド・ラヴァー・ボーイ』(32,000ユニット / 7%減少)が4位から7位、 ドージャ・キャットの『プラネット・ハー』(28,000ユニット / 8%減少)が6位から8位、【第56回NFLスーパーボウル】ハーフタイム・ショーの反響を受けて先週TOP10に再登場したエミネムの『カーテン・コール~ザ・ヒッツ』(26,000ユニット / 17%減少)は8位から9位、アデルの『30』(25,000ユニット / 20%減少)も7位から10位にそれぞれ順位を落としている。

Text: 本家 一成

※関連リンク先の米ビルボード・チャートは3月4日以降掲載予定となります。

◎【Billboard 200】トップ10
1位『ミラベルと魔法だらけの家』サウンドトラック
2位『DS4Ever』ガンナ
3位『デンジャラス:ザ・ダブル・アルバム』モーガン・ウォレン
4位『ザ・ハイライツ』ザ・ウィークエンド
5位『サワー』オリヴィア・ロドリゴ
6位『2 Alive』Yeat
7位『サーティファイド・ラヴァー・ボーイ』ドレイク
8位『プラネット・ハー』ドージャ・キャット
9位『カーテン・コール~ザ・ヒッツ』エミネム
10位『30』アデル