ブルースマンのバディ・ガイをはじめ、イギリス人ロック・ギタリストのピーター・フランプトン、ペダル・スティール奏者でありカントリー・シンガーのバーバラ・マンドレルなど、ジャンルを越えた12人が新たにミュージシャンの殿堂入りを果たした。

 1月28日、ナッシュビルにて開催された式典で任命されたのは、他にもザ・ゲス・フーおよびバックマン・ターナー・オーヴァードライヴのランディ・バックマン、カントリー・ミュージシャンのジミー・キャップス、ベース・ギタリストのウィル・リー、リズム・ギタリストのコーキ・ケイシー・オデル、カントリー・ギタリストのヴェルマ・スミスだ。故人ではスティーヴィー・レイ・ヴォーンと彼のバンド、ダブル・トラブル、そしてペダル・スティール・ギタリストのベン・キースが殿堂入りした。

 また、「プリティ・ウーマン」でのギター演奏をたたえ、故ロイ・オービソンに初のアイコニック・リフ賞を授与しているほか、同じく初のインダストリー・アイコン賞をカーブ・レコードの創設者、マイク・カーブに授与。同アワードのショーではニール・ヤング、デュアン・エディ、ブレンダ・リー、オーク・リッジ・ボーイズ、クリス・アイザックがパフォーマンスを行なった。今回の殿堂入りは、ミュージシャンの殿堂が新たにナッシュビル市立公会堂内に移動してから初の任命となる。

 殿堂入りの式典が終え、バックマンは「“ロック・スター”とか“スーパー・スター”とかっていう言葉は好きじゃないんだ。俺はあきらめることなく、人々が気づいてくれるのに十分長く演奏を続けられたラッキーなギタープレイヤーでありソングライターさ」と話した。

 バーバラ・マンドレルは、カントリー・ミュージック協会主催の【CMAアワード】で最優秀エンターテイナー賞を史上初めて2年連続受賞した。まだ10代の頃にスティール・ギターとサックスの演奏方法を学び始めたことがキャリアを積む助けになったとする彼女は、「私のためにドアは開いていたのよ。だってスティール・ギターを演奏する若い女の子なんてそう沢山いなかったからね」と話した。