楽天証券経営企画部広報マネージャーの松﨑裕美さん(撮影/写真映像部・東川哲也)
ニッセイ基礎研究所の前山裕亮さんによる「新NISAで元本360万円を投資した場合」と「税引き後360万円の金融商品を特定口座で保有し続けた場合」の比較。結局のところ、運用後の最終的な利益がプラスなら、いったん税金を払ってでも新NISA口座に移したほうが得になる。最終的にマイナスなら新NISAの非課税メリットはないので特定口座で持ち続けたほうが有利(いったん売却する際に約20%の税金を引かれるため)。最終的な利益がプラスかマイナスか現時点ではわからないが、マイナスになると思って投資する人はいないだろうから、ほぼすべての場合で「特定口座の分を売却して新NISAで買い直したほうがいい」という結論になる。ただ、新NISAは制度自体も恒久化されたので急いで枠を埋める必要はない。いったん売却し、買い直す手間やその際の多少のロスを考えると、特定口座ですでに運用している分は持ち続けて「今後は新NISAで投資」でも全く問題ない
「損するだろうと思いながらNISAで投資する人はほぼいないでしょうから、『特定口座から移そう』と考える人は多いかもしれませんね」と、ニッセイ基礎研究所 金融研究部 主任研究員の前山裕亮さん(撮影/小山幸佑)