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「アホとは戦うな。時間の無駄である」と提唱する、元政治家であり、現在はシンガポール・リークワンユー政治大学院で教鞭を執る田村耕太郎さん。しかし、41万部を突破した著書『頭に来てもアホとは戦うな!』の読者からは、「それでも戦ってしまう……」と多くの悩みの声が寄せられているという。
日々の仕事・暮らしの中で「アホ」に悩んでいるあなたに、ちょっとでも気持ちが楽になるヒントを田村さんが提案する連載「アホから解放される相談室」。今回は「ストーカー的アホの対処法」について。
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【相談】粘着質な仕事相手に悩まされています。一緒のプロジェクトを動かしている相手なのですが、何かにつけて「情熱が足りない」といっては怒り狂ってきます。電話も即対応しないと激怒り。深夜も休日も対応に追われ、ヘトヘトです……。
■ストーカー的かどうかは最初のメールやメッセージの頻度でわかる
ストーカー的な相手はすぐに見切らないといけない。なんとなく我慢して関係を続けることは相手につけ入れさせ、長く付き合った後で関係を切るのがとても大変になる。
相手がストーカー的かどうかは、最初のメールやメッセージの頻度でだいたいわかる。最初からガンガンメールやメッセージや時には電話を寄こすようなら要注意。頼んでもいないことをどんどんやってくれ始め、「俺はこんなにやっているのにお前その態度はないだろ」みたいないい方をし始めたら決定的である。
すぐにフェードアウト局面に入ろう。ストーカー体質を持った人間はすぐに関係を切るべきだが、ナタで切るように関係をいきなりスパっと切るのは時にリスクが高い。特に力を持ったストーカーは要注意だ。暇があり、あなたに強い関心がある。そういう人間を間違って敵に回したら、かなり高い確率で反発を起こす。異常な敵対行動に移行するだろう。
常に相手の立場に立って「あなたの貴重なお時間をこんなことで浪費させるようなことはできません」と常にリスペクトを持っていう。「こちらから何かありましたら連絡させてください」とコミュニケーションの頻度を落とし始める。
期間をおいて連絡をとり、「こちらはもう大丈夫です。ご指導ご支援ありがとうございました」と伝える。
相手が忙しくなることを祈る。