お笑い芸人のキングコング・西野亮廣さんが企画した「あらためて新成人を祝う会」が4日、横浜市で行われ、着物レンタル、販売業「はれのひ」の被害にあった新成人ら約100名が参加した。
新成人らが着付けを終え、次々と出てくる姿に会場からは「かわいい」という声が響き渡った。
会場にキンコン・西野さんが現れると会場からは割れんばかりの歓声があがり、新成人らは一斉にスマートフォンを取り出し、撮影。西野さんはこう語った。
「新成人の皆さん、ご家族の方が喜ばれていることは嬉しかったです。おばあちゃんが嬉し泣きをしているのを見てぼくもぐっときました。もうはれのひの社長を叩いても何も出てこないので、これでおわりにしましょう」
イベントをやると決めたのは、はれのひの事件が発覚した当日夜だったという。
「本当は(所属する)吉本に確認しないといけないんでしょうけど勢いでやりました。ブログで書いたら、こんなに一瞬で(新成人が)集まるとは思わなくてびっくりしています。それ以降、スタッフが夜通し頑張ってくれたので僕は何もしていませんが、楽しく終わってよかったです。堀江(貴文)さんからもみなさんへのプレゼントを預かっています。堀江さん、実は優しいんですよ。中身は仮想通貨です。みんなに触って体験してほしいという意味を込めているそうです」
イベントに参加した野本爽生(のもと・さき)さん(20)は、成人式当日、着付け会場のホテルに着き、「はれのひ」から購入した着物が届いていないことを知った。
着物が届いている人から順番に案内され、自分の順番はなかなかまわってこなかった。
「なんとかなる」と最後まで会場にいたが、結局、着物を着ることはできなかった。着付けに同行していた母親の香矢子さん(52)は、「裏切られた気持ちでいっぱいだった。一言さえ、前もって言ってくれたらよかったのに」とその場で号泣したという。
今回の成人式で購入した着物は1月30日に戻ってきたものの、はれのひに払った費用、40万円は諦めたほうがいいと弁護士から通知が来た。