「どこの新聞、テレビも、有識者もバカばっかり。(維新が躍進した)2~3年を予測できない連中に30年、40年の日本を語る資格はありません。僕らはこれから、道なき道を行く
 橋下徹大阪市長(43)が満面の笑みで、国政政党「日本維新の会」の結党を高らかに宣言した9月12日夜、パーティー会場のリーガロイヤルホテル大阪「光琳の間」へ上るエスカレーターは長蛇の列ができた。主催した大阪維新の会によると、パーティー券は6千枚で、当日は約4千人が来場したという。
 壇上でマイクを握る橋下氏の姿は肉眼で見えず、多くの人は会場内に幾つも設置された大型スクリーンで見ていた。政治資金パーティーというより、コンサートだった。大盛況の理由を、大阪維新の会に所属する議員がこう語る。
 「今回のパーティー券(1枚2万円)は、全議員に20枚以上のノルマが課せられていました。後援者に売ると、議員に販売手数料が入る仕組みになっとるんですわ(笑い)。20枚を売ると1枚につき5千円で、10万円。21枚以上なら1枚1万円と高額になり、かなりの稼ぎになる。100枚以上さばき、儲けたベテラン議員も大勢おりました」

※週刊朝日 2012年9月28日号