引退を発表した安室奈美恵さん=1997年撮影 (c)朝日新聞社
引退を発表した安室奈美恵さん=1997年撮影 (c)朝日新聞社

 歌手・安室奈美恵(40)の突然の“引退宣言”で芸能界に衝撃が走っている。

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 自身の公式サイトで1年後の引退を発表した20日は、安室の40歳の誕生日。今月16日にデビュー25周年を迎えたばかりだった。

「ファンの皆様へ」と題された文章では、「今日は、私が長年心に思い、この25周年という節目の年に決意した事を書きたいと思います」との前置きから、「わたくし安室奈美恵は、2018年9月16日をもって引退することを決意致しましたので、この場を借りてファンの皆様にご報告させていただきます」と記した。

 引退コメントの発表を受けて、安室が所属するエイベックス関係者は「寝耳に水だった。公式サイト以外はわからない」と話していることから、引退発表はごく一部の人のみに知らされていたと思われる。

 一方、引退発表の前から安室には“異変”の兆候があったという。芸能評論家の三杉武氏はこう分析する。

「今月16、17日に開かれたデビュー25周年の沖縄凱旋ライブでは、ソロデビュー曲の『太陽のSEASON』、SUPER MONKEY’S時代のデビュー曲『ミスターU.S.A.』は22年ぶりに歌うなど、ふだん歌わない曲を披露したことが印象的でした」

 それだけではない。アーティストとしての意識が高い安室は、個人のSNSのアカウントを持たず、ライブでもMCはほとんどしない。だが、この日は違ったという。

「ライブの最後ですが『ありがとうございました! また遊びに来てね! バイバーイ!』と観客に声をかけたことに驚かされました。また、ライブ後には『台風の中、会場にたくさんのファンの方々が来てくださって無事、デビュー日に沖縄ライブが出来たことを心から感謝しています』というコメントも発表しました。引退表明の文章では『私が長年心に思い』と書いていますので、すでにこの日には決心をしていたのではないでしょうか」(三杉氏)

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三杉武

三杉武

早稲田大学を卒業後、スポーツ紙の記者を経てフリーに転身し、記者時代に培った独自のネットワークを活かして芸能評論家として活動している。週刊誌やスポーツ紙、ニュースサイト等で芸能ニュースや芸能事象の解説を行っているほか、スクープも手掛ける。「AKB48選抜総選挙」では“論客(=公式評論家)”の一人とて約7年間にわたり総選挙の予想および解説を担当。日本の芸能文化全般を研究する「JAPAN芸能カルチャー研究所」の代表も務める。

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