キューバ戦に先発する、エース・菅野(写真:Getty Images)
キューバ戦に先発する、エース・菅野(写真:Getty Images)
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 第4回WBCの2次ラウンド初戦・オランダ戦を勝利した日本が、中1日を置いた14日に第2戦・キューバ戦に臨む。先発はエース・菅野智之(巨人)。勝てば準決勝進出へ大きく前進する一戦で、小久保ジャパンはどう戦うべきか。

 延長11回タイブレーク、4時間46分の死闘を「もう過去のこと」と語った小久保裕紀監督。キューバとの第2戦に向けて気持ちを切り替えて臨むが、消耗戦でもあった2日前のダメージは必ず残っている。特に計9投手をつぎ込んだ投手陣には、普段とは違う緊迫した環境下でのマウンドも相まって、肉体、精神ともに削られた。

 幸い、休養日を挟んだことで回復することができただろうが、連戦となる第3戦のイスラエル戦、そしてアメリカへの移動、時差を挟む準決勝以降の戦いを見据えると、この第2戦は“すんなり”勝利すべきだろう。

 そこで重要になるのが菅野である。目標は6イニング。前回登板した8日のオーストラリア戦では4回1/3を66球、4安打1失点の投球を見せた。球数制限は80球に増えたが、6イニングを投げ切るためには「1イニング13球以内」が目安となり、ヒットを許すことを考えても「1人4球以内」で仕留めたいところ。

 計66球を投げたオーストラリア戦では打者18人と対戦し、一人当たり「3.67球」だった。敵将も「頭脳的だった」と脱帽したピッチングをキューバ打線相手に展開することができるか。2番手には藤浪晋太郎(阪神)の登板が予想されるが、菅野が6回まで投げ切ることができれば、残りのイニングに計算が立つ。

 警戒すべきは、3人の打者。まずは、その圧倒的なスピードを十二分に生かした守備でも注目を集める「1番・センター」のサントス。前回の日本戦では、初回の第1打席で内野安打、第2打席では得点につながる犠打を決め、第3打席は投手ゴロでの2打数1安打。その後の3試合でもヒットをマークして、ここまで打率.467(15打数7安打)をマークしている。リードオフマンの役目からも波には乗せたくない。

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