2016-17シーズンの開幕から、約1カ月が経過したドイツ・ブンデスリーガ。同リーグで10季目を迎えた長谷部誠や中心選手としての期待がかかる香川真司。そして2度目のブンデス挑戦となる宇佐美貴史など、日本人選手の活躍ぶりをブンデスリーガの中継で解説も務めるフリーライター兼編集者の遠藤孝輔氏に順位付けをしてもらった。
■1位 大迫勇也(ケルン)
5試合出場(先発4)2ゴール・1アシスト
レギュラーの座を争うアルチョムス・ルドニェフスが負傷離脱したチャンスを逃さず、2節から4試合連続でスタメン出場。エースのモデストと2トップを組み、フィニッシャーとしてもボールの収め所としても機能するなどハイパフォーマンスを連発している。
圧巻だったのは4節シャルケ戦、5節RBライプツィヒ戦での活躍だ。いずれも0‐1の場面で貴重な同点弾を叩き出し、チームの勝ち点奪取に大きく貢献した。バイエルン、ドルトムントに次ぐ3位と好位置につけるケルンの原動力となっている。
ちなみに大迫がゴールを挙げた試合は過去4勝2分けと、ケルンは一度も敗れた経験がない。高校生の頃から大きな期待を背負ってきた大迫、今季ドイツの地で覚醒するか。
■2位 原口元気(ヘルタ・ベルリン)
5試合出場(先発5)0ゴール・2アシスト
豊富な運動量やドリブルでの果敢な仕掛けを武器に躍動したフライブルクとの開幕戦に続き、2節インゴルシュタット戦では2ゴールに絡みブンデスリーガ公式サイト選出のマンオブザマッチに輝いた。王者バイエルンとの4節こそチームメイト同様に精彩を欠いたが、ヘルタ・ベルリンの前線に欠かせない存在となっている。
パル・ダルダイ監督からの厚い信頼を物語るのが出番の多さ。チームのアタッカーでは唯一、ここまでの全5試合にフル出場を果たしている。