ロンドン五輪、日本はベスト4に進出しているが、破竹の勢いがあった。開幕戦は最強の称号を恣にしていたスペインに相手に、豊富な走量でプレッシングに殺到。前線から敵を混乱させると先取点を奪い、しかも退場者を出させ、最後まで主導権を渡さなかった。そして準決勝まで、常に先制点を与えずに勝ち上がったのである。
リオ五輪、日本はナイジェリア、コロンビア、スウェーデンという強豪国と同組になっている。
ナイジェリアはイウォビ(アーセナル)、イヘアナチョ(マンチェスターC)らを擁し、20年ぶりの優勝を狙える。コロンビアも次世代が急成長し、南米最高の陣容。ブラジルW杯で日本戦に出場したハメス、キンテーロは欠場の見込みだが、無名でも相当の実力者と考えるべきだ。スウェーデンもイブラヒモヴィッチはOA出場を断念したが、U-21欧州選手権優勝のメンバー中心で、ヘランダー(ヴェローナ)、リンデロフ(ベンフィカ)は欧州クラブで出場経験を重ねている。
一方、日本はJ2でも定位置を取り切れていない選手がおり、戦力を比較した場合、分が悪い。第1、2戦が開催されるマナウスはアマゾンで高温多湿、かなり厳しい条件になるだろう。