経団連は、2016年度の就職活動で、企業の採用選考の開始時期を6月からとすることを正式に決めた。
「8月解禁」は、2105年度から始まったが、わずか1年で変更となった。「学業に専念」することを目的とした安倍政権からの要請を受けての後ろ倒しだったが、かえって就活が長期化し、学生の負担が増したためだ。また、選考期間が短くなり、企業の採用活動が集中した。大手より早く春先に内定を出した中小企業では、夏に大手から内定をもらった学生に辞退されるケースが相次ぐなど、学生や企業からも不満が出た。こうしたことから、2カ月前倒しには、企業や学生からはおおむね歓迎の声が出ている。
猫の目のように変わる就活日程にどう対応するか、不安も募るが、準備は怠ってはいけない。会社説明会の開始(大学3年の3月)と、正式な内定解禁(大学4年の10月)は、今年と変わらない。会社説明会から大手の選考開始までの期間が今年より2カ月短縮されることになる。まずは、入りたい企業や進みたい業種の研究をしっかりしておきたい。
社会人になったら社会情勢を見抜く力が求められてくる。
「TPPが発効したら、どう変わると思う?」
答えの内容は人それぞれだが、「TPP」そのものを知らない、というわけにはいかない。また、インターンシップに参加したとき、話題になるかもしれない。
テレビやニュースで目にする話題でも、意外と覚えていないこともある。あなたの時事力をチェックするために、就活生なら知っておきたい時事問題を10選んだ。就職活動を控えた学生はもちろん、面接官を務めるかもしれない社会人もご確認を!
●時事力チェック
1.2015年6月成立の改正公職選挙法により、選挙権は何歳から持つことができるか。
2.安倍内閣が2014年4月に閣議決定した、武器輸出三原則に代わる新たな武器輸出に関する原則は何か。
3.2015年7月、54年ぶりに米国との国交を回復した国はどこか。
4.中国が世界各国に呼びかけて設立された国際金融機関は何か。
5.太平洋を囲む国々が輸入品への関税を原則撤廃し、人の往来や企業の進出、お金の流れを円滑にして経済を一体化する協定は何か。
6.2015年11月、日本郵政とともに東京証券取引所に上場した子会社2社の名称は何か。
7.空気中の酸素を取り込み、燃料の水素と反応させてつくった電気で動く車は何か。
8.「IoT」とは何の略か。
9.2015年にノーベル賞を受賞した日本人は2人は誰か。
10.2015年4月に始まった制度により、事業者の責任で健康への効果を表示した食品を何というか。
さて、いくつ回答できたただろうか?回答は次の通り。